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住友電工 120年の歴史

住友電工は、2017年4月に120周年を迎えます。これを機に当社の歴史を振り返る企画をスタートしました。第5回目となる今回は、最先端の製品・技術を生み出した1978年から約20年間の歴史をご紹介します。

【第5回】1978年~2000年

1978年

世界初 双方向光CATVシステム「Hi-OVIS」の運用開始

Hi-OVISの開局記念式とスタジオ風景
Hi-OVISの開局記念式とスタジオ風景

Hi-OVIS*センターと奈良県の一般家庭約150戸と小学校、消防署など6カ所の公共施設を光ファイバーで繋げ、映像の双方向通信をおこなう世界初の大規模な試みがおこなわれました。双方向通信により、各家庭には、天気や自治体情報、交通情報などが利用者のリクエストに応じて直ちにテレビ映写されるなど、現在私たちが日常で利用しているサービスに繋がる実験がおこなわれました。当社は光ファイバーと送受信装置など当プロジェクトの核心ともなる製品・技術の開発に取り組みました。1984年には昭和天皇がご視察されるなど高い関心を集めたプロジェクトでした。

*
Highly Interactive Optical Visual Information System(生活映像情報システム)
1979年

世界初の電力・光複合海底ケーブルを開発

1982年

世界最大級1.2カラットダイヤモンド単結晶合成に成功

当時すでに米国企業では直径1mmほどの大きさの人工ダイヤモンドの合成に成功しており、既存の特許を回避したダイヤモンドの開発は当時不可能だと思われていました。当社は研究を重ね、直径約6mm(1.2カラット)ダイヤモンド単結晶合成に成功、1984年版のギネスブックに世界一大きい合成ダイヤモンドとして掲載されました。1989年には1cm級大型合成ダイヤモンド単結晶の量産化を実現しています。

1984年版 ギネスブック掲載の認定証
1984年版 ギネスブック掲載の認定証
1985年

国際科学技術博覧会(科学万博、つくば’85)にて当社の製品・技術が活躍

鍵盤楽器演奏ロボット

政府出展の「テーマ館」に、当社が製作した人間型の「鍵盤楽器演奏ロボット」が展示されました。見る・聞く・話すなど人間の知的能力を持っており、操作員と会話をおこない、予め記憶した曲目を演奏したり、楽譜を読みとって譜面通りに演奏をし、来場者を驚かせました。現在は、つくばエキスポセンターに展示されています。

リニアモーターカー

当時「未来の輸送機関」「現代の空飛ぶじゅうたん」と呼ばれていたリニアモーターカーを他社と共同で作り、期間中約61万人を乗せて、のべ8,000kmを無事故で走行しました。閉会後、リニアモーターカーははるばる太平洋を船で渡り、バンクーバーにて開催された国際交通博覧会でも活躍し、英国のチャールズ皇太子も試乗されました。

1996年

酸化物系高温超電導線材の長尺化技術を開発

1998年

エコロジー電線・ケーブルを開発・発売

1999年

国内初ADSL装置の販売開始


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