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投資家の皆様へ

2016年度版なるほど!住友電工

STEP4期待される新製品・新技術 世界を快適にする力。次世代スタンダードとなる技術と製品

(1)レドックスフロー電池、集光型太陽光発電装置(CPV※)
(環境エネルギー分野) 再生可能エネルギーの活用

住友電工グループでは、昨今のエネルギーを取り巻く状況に鑑み、再生可能エネルギーの活用による分散型の電力システムへの期待がますます高まるものと考え、これらに関する電力変換・制御技術、発電・蓄電技術などの研究開発を進めています。

2011年 6 月から、当社大阪製作所において、自社開発の集光型太陽光発電装置(CPV)を含む複数の自然エネルギー発電装置と小型レドックスフロー電池(蓄電池)等を直流電力ケーブルで連結したマイクロスマートグリッドシステムの実証試験を実施しています。本システムは、エネルギーマネジメントシステム(EMS)によって、太陽光や風力など不安定な再生可能エネルギーと、照明や家電製品など比較的小規模な電力負荷を管理し、特に一般消費者の視点側から、安定的且つ効率的な電力制御を実現するものです。
また、2012年7月より、大規模電力システムにおける機器やシステムの開発、製品化を加速するべく、メガワット級の容量、出力を有する、レドックスフロー電池、CPV を組み合わせた大規模蓄発電システムを開発し、当社横浜製作所で実証運転中です。

本システムは、再生可能エネルギー源としてのCPVと夜間電力やCPV発電電力を貯蔵するためのレドックスフロー電池から構成され、外部の商用電力系統とも連系します。エネルギーマネジメントシステムによる、(1)レドックスフロー電池の充放電制御による工場の受電量の一定化、 (2)天候に左右されるCPV発電量をレドックスフロー電池で補うことによる太陽光発電の計画運用等について検証を進め、早期の事業化を目指します。
さらに、実証した技術は、事業化のための社内実証にとどまらず、横浜製作所でのエネルギーコスト削減にも貢献します。具体的には、既設の自家用発電機を、レドックスフロー電池、CPVと組み合わせて統合最適運転を行うエネルギーマネジメントシステムの開発を、経済産業省「平成24年度次世代エネルギー・社会システム実証事業」のなかの一事業として実施します。また、横浜スマートシティプロジェクトのメンバーとして、デマンドレスポンスへの参加が決まっています。

※CPV:Concentrator Photovoltaic

メガワット級大規模蓄発電システムの構成
▲メガワット級大規模蓄発電システムの構成
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(2)超電導(環境エネルギー分野) 実現性が高まる“夢の技術”

住友電工グループは、1960年代に超電導の研究開発をスタートしました。1986年に高温超電導材料が発見され、世界中から注目されたこの技術に対して、将来人類にとって不可欠の技術的可能性を秘めていると判断し、その実用化に向けて一歩一歩着実な開発を進めてきました。
コンパクトで大容量送電が可能な電力ケーブル、電気自動車や船舶用のモータ、医療、産業分野などでの応用が期待されています。

2007年には、超電導線材の特色を利用した「船舶用超電導モータ」の共同開発に成功。2013年には実用規模の3MW機を共同開発。エネルギーを無駄なく使用できる経済性に優れた、自然環境への負荷の少ない高効率モータを開発しました。
また、2008年には世界初となる「超電導電気自動車」を試作し、一般公開しました。

「超電導ケーブル」においては、アメリカでの世界初の実系統接続ケーブルプロジェクト(2006年)に続き、ロシアでの交流超電導ケーブルプロジェクト(2009年)向け、中国での直流超電導ケーブルプロジェクト(2010年)向け、ドイツの交流超電導プロジェクト向けやロシアでの直流超電導ケーブルプロジェクト(2012年)向けなど、海外では次々と当社のDI-BSCCO線材が採用されてきました。

国内では、2012年にNEDOの「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」において、高温超電導ケーブルを電力系統に連系する、国内で初めての超電導送電の実証試験を開始しました。さらに、2013年には北海道石狩市における世界最長の「高温超電導直流送電システムの実証研究」を受託しました。
これらのプロジェクトの実施により、安定的かつ高効率な電力供給のための技術開発を行い、超電導ケーブルの初期市場形成と新規産業の創出に貢献することを目指しています。

超電導技術について動画で解説しています。
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