動作温度領域が20℃~90℃と、一般的なリチウムイオン電池や鉛電池と比べて高温域で広く、排熱のためのスペースが不要なため、組電池とした場合、小型化が可能です。また、電池は冷却の必要がなく、電池システムとしてのエネルギー効率が優れると期待されます。さらに、溶融塩を含む電池材料が難燃性のため、火災や機器異常の際の安全性に優れています。
採用した溶融塩は化学的に非常に安定であり、電池の動作電圧の範囲で分解反応が起こらないため、満充電、完全放電を繰り返すような過酷な条件下で使用した場合でも、優れたサイクル寿命特性を示します。
一般的なリチウムイオン電池と比べて、フロート充電における使用時においても優れた寿命特性を示します。また充電状態で保管した場合、一般的な電池では自己放電により容量が徐々に低下しますが、今回開発した電池は自己放電をほとんど示さず、優れた保存特性を示します。
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