2007年07月30日 09:54 東洋陶磁美術館「安宅コレクション」(1)


 松本です。
 わたしは、美術館を見てまわるのが大好きです。
 以前、特にイギリスに現地責任者として駐在していた時には、当社の亀井正夫社長(故人)に連れられて、色々な美術館にお供させて頂きました。
 亀井さんは、伊藤慶之助画伯に師事され、自分でも折にふれて絵筆をとられていましたから、美術館でも、お気に入りの絵の前で数刻たたずんで倦むことを知らずという方ですが、わたしはさすがにそこまでの審美眼は持ち備えてはおりません。
 しかしながら、チャンスがあれば、真の意味での美術品、いにしえからの芸術に志した人々の天才と努力の結晶を眺めるようにしており、そこでは本当に楽しい時間を過ごしています。


 ともすれば、美術好きは「コレクター」の道を歩む人が多く、様々な分野での蒐集家は世の中に数多く存在します。美術という分野に固定しなければ、人間は誰もがコレクターと言っても良いのかも知れません。
 わたしは、蒐集癖はありませんが、それでも美術バブルの前には、現地責任者として、調度品の絵画を吟味した上で入手した経験もあり、気持ちが全くわからないというわけではありません。


 そして、コレクター或いはコレクションという言葉を考えたときに、住友に奉職する人間として、目に触れることがあり、忘れることが出来ないものが2つあります。
 1つは、住友家の第15代当主住友春翠が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑を中心としたコレクションです。京都の泉屋博古館と東京の分館に展示されています。この中国古代青銅器の素晴らしさについてはまた別途このブログで触れることがあると思います。
 そして、もう1つが希代のコレクター安宅英一氏により安宅産業株式会社が事業の一環として蒐集した東洋陶磁コレクションです。大阪は中之島にある大阪市立東洋陶磁美術館にて館蔵されるこのコレクションは、大いに住友が関与しているのですが、次回にその続きを・・・・・

2007年07月27日 13:54 参院選に向けて


 まもなく参議院議員選挙が行われます。
 国民の審判がどのような形で行われるか、それはそれで日本の将来を占う上で非常に重要なことですが、選挙が終わったあとで、いつもむなしく感じるのは、日本という国における国民の選挙に対する関心の低さ、ひいては結果としての投票率の低さであります。
 今回の選挙については、国民の関心も高く、比較的に盛り上がった選挙ということで、投票率も高いことが予想されてはいます。しかし、過去を振り返ると、自らが政治に対して、唯一、直接の意志行使をできるのが、この選挙というチャンスであるにも拘わらず、直近の参院選5回でも、5割を切ったケースすらあるというのが実状です。


 不満は人一倍言うけれど、できることはしようともしない。こういう人が増加するようでは、日本の先行きにも暗雲が漂ってしまいます。


 「天下興亡、匹夫有責」(天下の興亡は匹夫も責め有り)
 天下国家の興亡には、指導者のみならず、国民ひとりひとりにも立場に応じた重い責務がある、という意味ですが、中国の清初の時代の思想家、顧炎武による言葉が表すように、政治を首相以下政府や与野党に押しつけるのではなく、各党の主張をしっかりと吟味した上で、投票に行くという国民の重い権利を果たして欲しいと思うのであります。

2007年07月24日 08:50 12 Visionについて<4> -研究開発、設備投資、CSR-


 今日は、このシリーズの最後に12 Visionにおける研究開発、設備投資、CSRについて記しておきたいと思います。


 多角化した当社グループ全体の成長を担保するためには、既存事業にとらわれない新製品開発も不可欠であり、常に10年、20年先を見据えた基礎研究にも注力しています。
 当社グループの新製品売上高比率は、2012年度に30%にすることを目標としたいと考えており、開発テーマとしては現在、社会の生活レベルの向上と共に拡大していくニーズを捉えて「環境・資源」、「ライフサイエンス」、「安心安全・ユビキタス」を3つの大きな柱として進めています。
 今後も、お客様のニーズを的確に捉えた研究開発を促進し、弊社グループの永続的な成長を図っていきたいと思っています。


 また12Visonにおいては先行投資として、設備投資、研究開発費をあわせ、今後5年間で1兆円の投資を予定しています。
 研究開発費は、今後5年間の総投資額4,000億円を予定していますが、既存事業の分野については、その競争力を維持・向上させる観点から材料の革新や、製品のモジュール化などが研究開発の重点領域となります。
 また、上で述べたように、既存事業にとらわれない将来の事業の柱となり得る製品開発にも引き続き注力する方針であり、新規事業領域への展開も積極的にサポートすることが必要です。
 設備投資は、今後5年間の総投資額6,000億円を予定していますが、基本的にはコア事業の重点分野への投資、グローバル・プレゼンスの向上をサポートする海外投資の積極化などが柱となっています。


 最後に、当社のCSR活動についてですが、当社は今年創業110年を迎え、“Glorious Excellent Company”として社会の一員としての責務を全うする観点から、「住友電工グループ社会貢献基本理念」を制定しました。
 本理念においては、「住友事業精神」また「住友電工グループ経営理念」に則った「よりよい社会環境づくり」、「人材の尊重」、「技術の重視」の3点をキーワードとしており、より詳細には「人材育成」、「地域密着での社会貢献」、「社員による社会貢献」の観点から、社会貢献活動については従来以上に積極化させていく所存であります。
 具体的には2007年度から2008年度にかけて、新たに「住友電工グループ奨学・学術振興基金」の設立、「障害者雇用特例子会社の設立」、「ボランティア休暇制度」等を住友電工グループとして新たに設立・導入する予定としている他、従来から実施している地域社会への貢献活動も継続的に強化していく予定です。
 住友電工グループは、その事業活動とともにCSRの観点からの責務をも果たし、幅広いステイクホルダーからのご支持のもと、株主価値の最大化を目指して、Glorious Excellent Companyに向けて着実に成長して参ります。

2007年07月20日 09:30 釧路湿原の美


 松本です。
 先日、書きましたように株主総会が終わり、株主様をはじめstakeholderの皆様に、改めて業務執行の精励を誓ったわけですが、結果としてプライベート時間もあまりないほどに多忙にしていたこともあり、家内も同行で総会終了後の週末を使って、北海道に小旅行に行ってきました。


釧路湿原

 いつも集まる気のおけない友人夫婦3組と一緒ですから、本当に楽しく過ごすことができました。たまに、こういう完全オフの日程を作ってのんびりするのもいいものです。
 今回の幹事のF夫妻には本当に感謝です。


 場所は釧路湿原でしたが、わたしには初めての場所。
予備知識も少ないままで、塘路湖、そしてのんびりと『くしろ湿原ノロッコ号』で塘路駅から釧路駅を移動します。
「ノロッコ」は「のろいトロッコ列車」の意味だそうですが、時速30キロくらいで移動しつつ眺める湿原の美しさ!

 あるときは壮大に、あるときは幽玄に、千変万化の移ろいを見せる佇まいは、日本で28番目(最後)の国立公園と認定され、そして日本で最初にラムサール条約登録地となった、この湿原にふさわしい美しさでありました。


 旧の1000円札に描かれたタンチョウヅルはこの湿原で撮影された写真をもとにしたものだと聞いていましたが、実際にその地に立って、初夏の美しい植物を見ながら、本当に感動した次第です。


 2日目は、良くあるパターンですが男4人はゴルフ。
わざわざ北海道でゴルフをしなくても良さそうなものですが、まあリラックスして軽口をたたき合いながらのゴルフも楽しいものです。


 スコアは語るのは野暮、「言わずもがな」ということに致しましょう。  
命の洗濯とまで大げさなことは言いませんが、夫婦で心身ともにリフレッシュできた2日間でした。

2007年07月17日 11:46 12 Visionについて<3> -セグメントの成長戦略-


 今日は、各事業セグメント別に成長戦略を説明していきましょう。


 まず自動車セグメントでは、主力のワイヤハーネスで「GLOBAL25」を目指します。すなわち、世界シェア25%の達成を目指すものであり、具体的には、好調な日系メーカーからの受注を確保していくとともに、非日系向けの世界シェアを少なくとも15%くらいには高めていきたいと考えています。
 また、高度化する自動車メーカーからの要求に積極的に応えていくとともに、グループ力を活用して、一層の高収益化を推進していきます。


 情報通信セグメントにおいては、FTTHの世界規模への拡大が期待される中、光ファイバ・ケーブルについてはさらなる価格競争力の強化を推進し、光デバイスについては超高速光モジュールの開発など、重点的に経営資源を投入することにより世界有数の光関連製品メーカーとしての確固たる地位を確かなものにしていきたいと考えています。
 また、NGN(次世代通信網)構築の進展が期待される中で急伸するブロードバンド機器市場についても、アクセス機器に加えサービス端末の拡充など、当社グループの総合力を活かした魅力ある機器の開発・拡販を進めます。


 エレクトロニクスセグメントにおいては、携帯、液晶、ストレージ関連等の成長分野向け製品の強化・拡販を推進していきます。
 また、コスト競争に打ち勝つ生産技術力向上とともに、製品納入までのリードタイムを短くする観点から、ベトナム拠点の新規立上げ、中国拠点の増強など、グローバルでの競争力強化を図っていきます。
 そして、環境対応や、バイオ関連といった新分野の製品についても、他社との協業やM&Aも視野にいれながら、早期の事業化を目指していきます。


 電線・機材・エネルギーセグメントにおいては、国内での電力関連投資は縮小する中で、厳しい事業環境が続いていますが、成熟から再び成長への展開を目指すべく、事業体制の更なる構造改革、コスト圧縮等による、収益性向上と安定収益化を目指していくとともに、海外、特に米国やアジア地域での伸長が期待できるエネルギーインフラ事業の再構築を積極的に推進していきます。
 また、超電導ケーブルなど、エネルギー・資源・環境分野を中心とした新規事業の開拓も積極的に進めます。


 そして産業素材セグメントについては、新材料開発、加工技術、原料リサイクル技術等を中心としたコア技術における更なる競争力向上と、多種多様な製品群がある中で、グローバルベスト3製品を目指した重点領域への資源集中投入を徹底していきます。
 また、原料確保と環境保全の観点から、リサイクル事業の推進にも取り組んで参ります。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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