2007年11月29日 08:44 第40回東京モーターショー


住友電工グループブース 松本です。
 ちょっと前の話題になりましたが、東京モーターショーに行ってまいりました。
 ご存じの方も多いですが、当社の売上高2兆4000億円のうち、自動車関連はざっと1兆1000億円、半分弱を占めています。
 自動車部品業界には、日本では、デンソーさん、アイシン精機さんを筆頭に、海外ではボッシュというように、ガリバー企業が多いため、威張ることはできませんが、それでも相当に大きいですし、年々伸びています。
 東京モーターショーでも部品業界のゾーンで、毎回住友電工グループとしての展示を単独ブースで行っています。


当社ブースにて 訪問したのが、10/29(月)と開催期間の早い時点であったこともあり、例によって、大変な入場者数でありました。最終的には142万人ということで、前回よりは下回ったようですが、それでも相当な人数であり、関係者の情熱と自動車産業の底力を感じることができました。
 種々説明を聞きながら、それ以外にも、自動車産業の来し方行く末について考えることがあったのですが、機会があればまたここに書こうかなと考えています。


 最後に、こぼれ話ですが、当社ブースのコンパニオンをお願いした方が、その美貌とお人柄で大変に人気があり、製品ではなく、コンパニオン目当てで来場頂いた方も多かったようです。
 真面目一方で少々入りにくい当社ブースの来場者数の増加に大変に貢献して下さったということでありまして、会社を代表して改めて感謝しています。

2007年11月26日 10:45 11/5に発表した公開買付について


 11/5に当社グループに関連して、2件の株式の公開買付を行うことに致しました。現在TOB応募期間ということで、両社株主の皆様にご応募頂くように呼びかけを行っています。その日新電機株式会社、トヨクニ電線株式会社への公開買付の内容について、決算説明会等で補足致しました内容を掲載しておこうと思います。


 まず、日新電機へのTOBですが、現在、持分法適用関連会社である同社の連結子会社化、株式の過半数取得を目的とし、2000万株を買付上限として実施することを決定しました。
 当社は、本年5月に新中期経営計画「12 VISION」を公表しましたが、その達成には、現在の5つのセグメントをそれぞれ強化するとともに、次の成長に資する新たな事業をグループ一丸となって育てていく必要があります。
 既存のセグメントである電線・機材・エネルギー関連事業について言えば、今後拡大が期待できる中近東、アジア、米国で電力ネットワークの整備などに対応した独自の新技術・新製品を開発し、市場への投入を加速化する必要がありますし、これまで以上にグローバルな営業ネットワークを強化する必要があると考えています。
 一方、新規事業の創出という点では、2012年度に、新製品売上高比率30%を目標としており、新たな研究開発テーマとして「環境・資源」を掲げるなど、従来の事業範囲を越えた新分野へのチャレンジが必須であります。
 日新電機は、「コンデンサの日新」として、電力機器の分野で確固たる地位を築かれており、長年にわたり当社と協力してきましたが、その絆を一段と強固なものとし、両社相互に技術リソースや販売チャンネルなどを活用していくことで、より効率的かつ効果的に、申し上げたような課題に対処できるものと考え、同社の連結子会社化を目的にTOBを実施することを決定しました。


 また、トヨクニ電線につきましては、連結子会社である同社を完全子会社化することを目的としていますので、買付数の上限は設定せずにTOBを実施し、その後「全部取得条項付種類株式」を使ったスキームで、完全子会社化を実施する予定です。
 情報通信分野では、技術革新のサイクルは短く、アメリカ、中国など海外でのFTTxサービスの立ち上がりや、国内での次世代ネットワーク(NGN)構築など、市場の変化はこれまでにない速度で進んでいます。
 トヨクニ電線は、当社グループの一員として光通信ケーブルに加え、ビル・住宅向けに、工事の省力化に寄与するユニットケーブル等を提供していますが、製品価格の低下、技術開発の高度化、製品ライフサイクルの短期化、そして原材料価格の高騰など、事業環境は今後一層厳しさを増すものと思われます。
 こうした事業環境に鑑み、当社グループの経営資源の活用を一段と進め、開発、モノづくり、販売面等での連携強化を行うことが望ましいと判断しました。
 今後は、統一したガバナンスの下で、当社との一体運営による経営の機動性の確保、そしてさらなる事業競争力の強化を目的に、同社の完全子会社化を目指す一環としてTOBを実施するものであります。


 尚、いずれの案件も詳細な内容は、この当社Webサイトのプレスリリースに掲載致しておりますのでご参照頂きたいと思います。

2007年11月21日 16:08 大阪市長選が終わって


 11月18日(日)に大阪市長選挙が終わりました。
平松邦夫氏が、現職を破って、本当に久し振りに、助役からではなく、純粋に民間出身として市政のトップを預かることに決まりました。
 心からおめでとうと申し上げるとともに、これからの大変に厳しい、おそらく茨の道となるであろう大阪市政改革に対して、地道にたゆまぬ努力を以て精励頂くことを期待します。


 わたしは大阪市民ではありませんが、当社は大阪市内に本社そして主力工場を構えています。大阪は住友揺籃の地でもあり、今回の選挙に無関心でいられるわけもありません。
 関西財界は、関経連を中心に関前市長の市政改革への取り組みを評価して、その応援にまわっておりました。任期中、本人は関与していないのに、不祥事的なことが噴出しましたが、それだけ真剣に問題点に取り組んだ結果でもあるわけで、過去の為政者によるヘドロのようにつもった負の遺産を処理しようとした功績には、多大なるものがあったのではないかと思っています。


 しかしながら、民意はさらなる情報の開示、クリア化を望んだというのが今回の結果でありましょう。
投票率は44%弱。決して高いわけではなく半分以上が投票していないのですが、それでも最近まれに見る数字であったのも事実であり、特に無党派層からの平松氏への期待の高さが伺える結果でありました。


 閉塞する大阪市の現況に対して、若くバイタリティーもある平松氏であれば、きっと打開策を見つけてくれるのではという期待に応えるために、準備するための余裕時間は決して多くはありません。
 早急に、信頼できるブレーンとともに、大阪市のあるべき姿を明確なビジョンとして打ち出し、そのために行うべき一つ一つのプランを、あるべき姿(出口)とそのための道筋(時間軸)を明確にして、実行に移して頂きたいと思います。
 もちろん、市の職員や市会議員の協力は得なければなりませんから、ビジョンの共有化に向けた働きかけ、コミュニケーション強化も当然必要であります。


 キャスターとして名声を博した平松さんであれば、こういったことを市民が納得する形で情報開示しながら進めることができるであろうという暗黙の期待があるわけであり、そのハードルは非常に高いことは間違いありません。
 わたしは、市長職は行政の素人には無理などと言うつもりは全くありません。むしろいかに清新な風を市庁舎に吹き入れてくれるか、本当に楽しみにしています。「大阪市は変わった、それも良い方向に舵をきった」と言われるような平松市政を見ることを、大阪に基盤を置く企業経営者の一人として心待ちにしています。

2007年11月20日 09:05 明日に向かって


 以前ある雑誌に寄稿した小文ですが、皆さんのなにかの参考になればと思います。このブログに転載しておきます。


 日本企業が自己責任経営の第一歩を踏み出したのは、先進諸国が1985年に調印したプラザ合意を契機とする。日本的経営手法は世界の産業界を震憾させ、停滞する米国経済を尻目に「Japan as No.1」との最高の評価を受け「もはや欧米に学ぶものなし」と豪語する経営者もおり、世界レベルで認知される企業も散見され、日本の経営システムが恰も「世界基準」の様相を呈した。
90年代に入りバブルがはじけ、さしもの日本も質量ともにアングロアメリカ経済にその座を明け渡し、暗い閉塞状態に突入、長きに亘ること十年余、東南アジア、東アジア諸国の勢いに助けられ、今漸くトンネルの先に光明が見えてきた。
 その間完膚なきまで日本経営論は叩かれ、国際会計基準に集約されるアングロアメリカ型経営に宗旨替えをする企業を輩出してきた。85年以降の流れを観るにつけ戦後の壊滅状態の日本をGDP500兆円の経済大国に仕上げてきた国民の原動力をどこに求めるのか、米ソのデタントに始まるイデオロギー世界から市場経済指向世界への転換が繁栄のインフラを与えたことに疑問の余地はないが、潮流に舵をきる日本人の深層に脈々と流れる精神的特性を明確に意識する時がきていると思う。
 「21世紀は日本の世紀」と言い切った米国の未来学者ハーマンカーン博士が1968年京都産業大学の招きで来日。講演において、日本人の精神的本質を的確かつ客観的に指摘した。復興の強い意志をもった日本人像と飽食の時を経て変貌していったそれが比較でき興味深い。博士が観察した当時の日本人像を要約する。日本は「進取の気性に富み」「旺盛な冒険心に富み」「革新的能力に富み」「教育水準が高く向上心に富み」「目標達成指向が強く」「企業の成功と国家の栄光の一体意識が強い」と分析した。復興を信じ陰日向なく努力し、奇跡的な復興を成し遂げた当時の日本人の精神構造が明確に語られている。


 以上、今日荒波の如く押し寄せる異文化との大競争時代の中で、失ってはいけない「アイデンティティ」につきカーン博士の言を活用させて頂いた。何かのご参考になれば幸甚です。

2007年11月13日 08:54 見事なプレゼンテーション


 唐突な話でありますが、先日、ある米国の会社(名前は秘しますが、きっと皆さんご存じの会社)の幹部が来訪され、同社のトップ自らにより、わたしも含めて当社の関係する部門のメンバーに対して、滔々と自社PRをしてもらいましたが、その見事なこと!
 パワーポイントを使ったビジュアルに訴えるプレゼンテーションには、昨今それだけで驚くようなことはありませんが、そのスタイルといい、見やすさ、過不足無い説明とテンポの良さ、そして何よりも訴えかけるトップ自らの語り口そのものが魅力的で、時間の経つのを忘れて聞き入ってしまいました。


 内容はIR(投資家)向けに作成したものを若干リバイスしたのだろうと思いますが、明らかに専門家が作成したもので、高度なテクニックも相当に使っているようでありました。社内のIRセクション等の専門チームが業者を使って作成したのでしょうが、米国でのこういったプレゼンテーションに対する力の入れ方は、大統領の一挙手一投足や大統領選挙の候補者を見ていても、日本にいる我々とは比較にならないレベルであり、大学等で専攻してそういうプレゼン業界の人気企業に就職する優秀な人が多いというのもむべなるかなという気がします。
 こういう素晴らしいものを見せてもらいますと、今後のトップの条件には、プレゼンテーション能力が必須であるし、SEI universityの教育の一環として、全社員のプレゼンテーション能力に磨きを掛ける必要があるかも知れませんね。


 ただ、その後の話もありまして、プレゼンが終わった後に、「研究部門の活性化が当社では重要なテーマであり、いろいろな施策を実施しているが、なかなか効果が見えてこない。そちらではどうか?」と質問したところ、「それは我が社でも重要な課題であり、有効な対策が無いのが実情だ、よい方法があったら教えて欲しい」と。
 「事業はプレゼンテーション通りにはいかない。実態は少しちがうな。」との言、お互いに顔を見合わせて苦笑した次第。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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