2008年10月28日 08:50 中国の古都・杭州と西湖


 私は、これまで数えきれない程中国に参りましたが、杭州は今回初めてでした。杭州は、中国六大古都に数えられる歴史ある街で、その起源は秦代にまでさかのぼり、呉越国又南宋の都として栄えた都市です。往時の面影が随所に垣間見えますが、なんといっても杭州の中心は西湖と言えます。


調印式会場前にて 朝6時前後から東の空が明るくなってまいります。西湖が一望のもとに見えるホテルで、7階の部屋から明けていく朝の西湖をながめていました。山々を背景に朝霧が湖面を覆い静かに漂い、そして眼前から消えていく、とそこに、湖中の島、湖畔に点在する旧い塔や亭がうっすらと姿を見せて参ります。なかなか感動的でした。
 早速、着替えをして地上に降り、限られた時間を有効に使うこととしました。朝早くから観光客が訪れ、声高に仲間と話をしています。きっと西湖の美しさに驚いているのでしょう。公園では太極拳を楽しんでいる人々、又黙々と散歩をする人達、ベンチに座って朝食をとっている人もあり、金曜日の早朝にしては、活気のある西湖のほとりでした。
 私は白居易が杭州の太守として赴任したときに作った白堤(両岸は桃と柳が植えられており、春はきっと『緑紅に映ず』の風光明媚な堤が人々を楽しませてくれるのでしょう)を渡り、北宋の蘇東坡が杭州の知事として赴任した時に、白居易の真似をして築いた蘇堤も足早に渡って参りました。
 両堤ともいやがうえにも西湖の景色を美しくあでやかなものとしています。柳、梅、桃、金木犀等いかにも中国らしい草木が植えられており、しかも清潔な湖畔の散歩道は、西湖を訪れる旅人の心をなごませてくれました。
 西湖の美しさは、長い長い年月を掛けて中国人が自然と人との智恵を融合してきた結果なのでしょう。そうそう、西湖は、春秋時代の越の美女、西施(中国四大美人の一人、浙江省出身)の美しさにたとえて名付けられたと言われていることも忘れてはなりませんね。


 では、七言絶句にて余興一題

2008年10月24日 11:40 富通集団有限公司と光ファイバ、光ケーブル分野での合作事業調印を終えて


調印式会場前にて 弊社プレスリリースで既にご承知かと思いますが、中国は浙江省富陽市に本拠を構える富通集団有限公司と、光ファイバ、光ケーブルの事業を合作で杭州、成都、香港深圳と一挙に三地点で進めることとし、杭州市で調印式を10月16日にとり行いました。式には、省・市の最高幹部、関係者多数のご来臨を賜りました。
 晩餐会も盛大で乾杯乾杯の声で会場が包まれました。双方が合意の得られる内容にたどりつくまでには、協議交渉メンバーによる一年間にも及ぶ大変熱心なワーキンググループ活動により練り上げる必要があったものであり、心より感謝と敬意を表するものです。
 ITバブルが破裂し、世界の情報産業は甚大な被害を受けましたが、その後復調を遂げ、光ファイバの需給関係は、中国、アメリカ、欧州を含め海外市場が活況で需要が供給を上回る状態です。中国は今や世界一の市場となっており、この時期に信頼のおけるパートナーと合作を進めることは大きな意味をもっていると信じています。
 サブプライムローンに端を発した想像を絶する金融経済の破綻が実体経済に多大なる悪影響をおよぼしている状況下でありますが、中国情報産業の潜在成長力を信じて、これまで培ってきた住友電工の力を中国でも大きく華を咲かせたいとの想いで調印式に臨んだ次第です。


工場建設予定地を視察 事業は当然山有り谷ありであります。Going concern としてパートナーと共に緊張感をもって事に臨み、思いやりの気持ちを忘れずに相互信頼を念頭に、合作事業を拡大させていくことをお互いに誓い合いました。
 翌朝は杭州から車で約1時間、杭州の南西に位置する富陽市を訪問し、富通集団の本社と整地が進行中の工場建設地の視察を致しました。一泊二日の出張でありましたので、杭州では朝早く起き、有名な西湖を一時間強かけて早足で楽しんで参りました。
 次回は下手な即興七言絶句の紹介とともに西湖報告を致します。

2008年10月21日 09:08 入社式と内定式(3)


 昨年もこのタイミングで掲載しましたが、新しく新入した皆さんや内定者の皆さんへの参考のために、わたしが以前に新入社員に贈ったメッセージを掲載します。


「新入社員に贈るメッセージ」


 長年の会社生活を振り返りますと、楽しいこともあり苦しいこともあり、転職はしませんでしたが、社内を転々とし様々な仕事をこなしてきました。二度の海外駐在を含め転勤も十回程経験しました。常に新しい環境と異なった分野に身を投じてきたといえます。
 最初は戸惑う事も多々ありましたが、与えられた仕事の内容を早く把握するため、引継書を熟読し上司の方々との対話を通じ、三日・三週間・三ヵ月・三年と区切りをつけ、自分なりのキャリアパスを想定し、達成すべき目標を自分なりに作成してきました。置かれているポジションの一つ先の立場に身を置いて具体的な目標を立てることにより、少しは視野の広い計画が得られました。又、実行してきた個々のプログラムをこなす上で、周到な準備と目標達成への情熱と執念が必要なことを痛感します。
 組織内での地位が上がっていくにつれ、より広い影響を及ぼしていく必要性に迫られ手法はより高度化していきますが、基本は完遂意欲を自他ともに示していくことで関係者の共感と活性化を呼び起こし、予想した結果が得られます。諸般の事情により常にそうなるとは限りませんが、プロセスにおいて陰日向なくベストを尽くしている姿、言い換えれば誠心誠意、真面目にそして正々堂々と仕事に取り組む姿勢が、社会生活の切り札ともいえる「信用」と「信頼」を得る大切なポイントです。一つの企画が不首尾でも別の機会はあります。私の経験でも、この二つは必ず望む結果をもたらしてくれました。計画を立てるときに常に念頭においてきたことは、原則論なき手法論を極力避けるということです。この実践はなかなか難しいことですが、中長期的に見ますと自分の思考訓練にもなりますし、不幸にも主張する原則論が受入れられない場合でも、周囲から時には一目置かれることにもなるでしょう。
 少し具体的な話になりましたので、私なりにあるべき、またありたいと思ってきました人生訓を申し上げ結びと致します。それは「自然体」と「平常心」です。人生には思いもよらないことも起こって参ります。その時に一貫した反応を示しその対応が付焼刃であってはならない、という信念を意味しています。  
 これには日々の自己鍛練が必要で、でたとこ勝負では話になりません。是非とも頭の一隅に置いて下さい。新しい人生の一歩を踏み出す皆様に若干なりともお役に立つメッセージとなれば幸いです。呉々も健康に留意され、堂々と人生を歩まれますよう祈念致します。

2008年10月17日 09:17 入社式と内定式(2)


 そして、午後から夕刻にかけては、内定式でした。
来春入社予定の専門職内定者は、全部で161人でした。まだまだ比率は低めですが、それでも女性は増加しましたし、外国籍の人も含めて、“Diversity”という観点からは、少しずつグローバル化が進んでいます。
 実際に全員の顔を見渡すと、魅力的な個性が伝わってきます。これからの住友電工グループを背負って立つ逸材であって欲しいと念願しました。


懇親パーティーでの挨拶 懇親パーティーでは、全役員が出席して、出来る限り親しく会話をして、それぞれの社会人になることに対しての抱負や期待を聞くとともに、我々が思う会社生活のあり方について、ざっくばらんに語ることができたのではないかと思っています。


 スタートの挨拶では、当社の風通しの良い社風、昨今の経済情勢や今年の方針とその進展についても述べましたが、強調したのは、「必ず単位を揃えて卒業して来春入社式に顔を揃える」ということであります。単純に卒業しろという意味ではなくて、残り少ない学生生活をしっかりと勉強等で有意義に過ごし、その努力により実力を蓄えるようにお願いしたつもりですが、きっとわかってもらえたとことと思います。


懇親パーティーの様子 先日、本ブログの英語版の方で、「日本の若い社員の働く意欲の欠如と成果主義による外国人社員登用の勧め」とのご意見がありました。ことはさほど単純と言うことでもなく、いろいろ考えることもありますが、「住友電工グループはグローバル企業であり、日本という枠組みで物事を考えるのではなく、global perspectiveに柔軟に対応するから心配ない」と返答をしています。
 若い内定者の皆さんも、すぐに全世界的に業務に邁進してもらうことになるでしょう。しっかりとグループ社員のバックボーンである住友の事業精神や企業理念、グループ企業行動憲章などを身につけて、一人一人がその個性を生かしながら活躍して欲しいと心から期待しています。

2008年10月14日 10:40 入社式と内定式(1)


 先日のブログにも書きましたが、景気は昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりして、全世界的にリセッションに向けての大きな津波が襲いかかっています。
 再々注意を促してきましたが、サブプライムローンに端を発するアメリカ経済の金融バブル崩壊は、実体経済にも凄まじい勢いで影響を与えています。
 当社だけが無縁でいるなどということは勿論不可能であり、下期以降の経営は大変に難しいものとなると思われますが、全グループ社員一丸となって乗り切っていきたいと思っています。


辞令交付 さて、このような厳しい状況下、10月1日に、当日そしてこの上期に入社した社員の入社式・激励式を行い、併せて来春の入社予定者の内定式及び内定者懇談会を挙行しました。
 入社式・激励式は、秋入社6名とキャリア入社64名、既に当社で働いている人も多いためか、引き締まった面持ちに見つめられる中で式を挙行しました。


 新入社員へのはなむけの言葉は、毎年変えるものでもありません。
本年も例年と同様に、
 1.「仕事の基本を身につけ愚直に実行する」
 2.「たゆまぬ自己研鑽の努力をする」
 3.「コミュニケーションを大切にする」
という3つのことをお願いしました。
 特に、3点目のコミュニケーションについては、ネットワークが普及した今日、瞬時にグローバルな情報交換が可能になりましたが、「Face To Faceコミュニケーション」の重要性がむしろ高まっていることを伝えました。
 新しい環境、生活に適応するとともに、健康と安全には十分に留意をして、当社グループ社員として、全員が大いにその実力を養成し、発揮して、充実した会社生活を送ることを期待しています。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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