2011年03月29日 08:52 基幹職(管理職)へのメッセージ


 このたびの東北地方太平洋沖地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。あわせて被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。


 本日は、震災前の話になりますが、部課長クラスの基幹職に対して、組織をリードする立場の人の心得について半時間ほど話をする機会がありましたので、その一部をご紹介します。


講演中の私 経営トップの方針が下まで伝わらない、逆に下の意見が上に届かないといったことが指摘されます。かつて経営幹部研修「アクションラーニング」で、この原因は「中間管理職が粘土層を形成している」と言いあてたチームがありました。会社組織において、中間管理職の役割は非常に重要です。自身を振り返りよく考えてみたところ、その原因を多忙とするのは誤りで、自分のリーダーたるポジションをしっかり意識すれば絶対にそうはならないはずです。


 当社の基幹職には、リーダーとして強力なリーダーシップを発揮し、組織目標を実現するというマネジメントの役割と、高度な専門性により業績に貢献するプレイヤーという二つの役割がありますが、社長方針や経営理念をしっかり理解、率先垂範し、後進を指導教育するのは当たり前のことです。
 特に「信用確実」、「不趨浮利」、「自利利他公私一如」等の住友事業精神については、業務遂行において、常に頭に入れて行動するようお願いしています。 
 

 そして、原点に戻り、平常心、正々堂々、誠心誠意が大切です。住友事業精神の中でも、私が一番心を打たれた「萬事入精」つまり何事においても誠心誠意取り組むということが言い伝えられていますが、これは、なかなかできないことですが、本当に大事なことで、巷間よく「私心のない」と言われる心境に通じていきます。


 ちょっと禅問答のような精神論的な話になりましたが、会社の中核をなす基幹職の皆さんに、明日の住友電工グループをリードする気概を持って取り組んで欲しいとお願いしました。
 未曾有の震災からの復旧、復興に取り組むに当たっても通じる心だと思います。

2011年03月18日 08:49 復旧、復興に向けて頑張ろう(グループ社員・ご家族へ)


 当社グループでも、地震発生直後から、地震対策本部を立ち上げ、社員、ご家族の安否確認を進め、各拠点の復旧活動も開始しています。私も、今週早々、住友電工電子ワイヤー(株)、住友電工フラットコンポーネント(株)、栃木住友電工(株)、清原住電(株)等、北関東方面の事業所の状況把握に行ってきました。

 
 これらの拠点では、幸いにも人的被害は少なかったのですが、様々な困難があるなか、従業員の皆さんが、生産再開に向けて設備の点検、復旧作業に懸命に取り組んでいました。改めて感謝したします。安全第一で二次災害の防止に万全を期して取り組んで頂くようお願いします。
 

 現在、被災地域の水・食糧・エネルギーの不足が大きな問題であり、些少ではありますが、当社も関西の拠点から食糧や水などを被災された関係先にお送りしました。未曾有の事態であり、日本全体が冷静な対応と助け合いの精神を発揮し、この国難を乗り越えないといけません。   


 また、ニュースで流されている、世界各国からの温かい支援には勇気づけられます。当社グループも、世界30数カ国で事業活動を進めていますが、お客様や各国の社員からたくさんの励ましのメールを頂いています。本当にありがとうございます。改めて、世界の隣人との協力関係は欠かせない、この危機の克服のためにもネットワークを大切にしないといけないと再認識しました。


 大地震、大津波の後、次々に起こる予期しない事態に、まだまだ安心できない状況ではありますが、一人ひとりが「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」の精神で、未来への希望を持ち続け、復旧、復興に誠心誠意取り組みましょう。

2011年03月14日 14:05 東北地方太平洋沖地震発生に関し、社内に向けて緊急メッセージを発信


 本日、東北地方太平洋沖地震に関して、住友電工グループ社員向け緊急メッセージを発信しました。内容は以下の通りです。 


 このたびの東北地方太平洋沖地震では、東北、関東、その他各地で甚大な被害が出ております。一人でも多くの被災者の方々の無事をお祈りし、救助活動に全力を挙げておられる方々のご尽力に敬意を表するとともに、ここに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、ご家族・ご親族を含め被害を受けられた方々に謹んでお見舞い申し上げます。


 当社グループでは、地震発生直後から、社員・ご家族の安否確認を進め、復旧活動も開始しています。被災地域の社員の皆さんには、大変なご苦労をお掛けしており、心より感謝いたします。なお、復旧活動にあたっては、二次災害の防止に万全を期して取り組むようお願いいたします。


 今後、大震災からの復旧、復興に向けては、企業をはじめ私達一人ひとりがそれぞれの立場において全力で取り組むこと、そして何よりも協力会社を含め相互に助け合いの精神を発揮し、協力して取り組むことが重要です。そして、復旧、復興を進める過程で様々な困難を克服していかねばなりませんが、グループ内での十分なコミュニケーションを図り、強いチームワークでこの難局を乗り切っていきましょう。


 当社には、社会インフラの復旧に向けて、製品の提供や代替生産などへの対応が求められます。私も陣頭に立って、社会インフラや産業、そして当社グループの一日も早い復旧を推進していく所存です。
 また、会社として、被災された方々の支援や被災地域の復旧、復興に向け、義援金をはじめ人的、物的支援を検討していますが、個人としても、こうした活動への協力の他、ボランティア活動などに積極的に取り組むようお願い申し上げます。


 この国難を乗り切るべく、皆さん一人ひとりが相互に協力しあい、また、阪神・淡路大震災の危機を乗り越えた経験も踏まえ、それぞれの立場、持ち場において業務に誠心誠意取り組むよう、ご協力をお願い申し上げます。

2011年03月07日 09:52 大学講座寄付贈呈式


ご出席頂いた4人の先生方と一緒に 当社グループは、「Glorious Excellent Company」を目指すに相応しい社会貢献を実現するため、国内外の様々な分野における人材育成と学術振興を目的に、2009年に住友電工グループ社会貢献基金を設立、私が理事長をつとめています。2010年度は、大学講座寄付は6件・総額8400万円、学術研究助成は16件・総額2000万円、国内外学生への奨学金は総額1170万円を計画しています。
 先日、公募・選考の結果、2010年度から新規に講座寄付させて頂くこととなった以下4講座の贈呈式を開催しました。
 

講座


 いずれも、環境、食糧、高齢化など、人類が直面する最重要課題の解決に向け大変意義深いものであり、その研究に大きな期待を寄せています。
 当日は、先生方から研究内容についてプレゼンテーションをして頂きましたので、簡単にその中から2件をご紹介したいと思います。


福井先生と一緒に 大阪大学福井先生の研究は、バイオ燃料として期待されるジャトロファのゲノム解析・品種改良により耐乾性、多収性を高めることでエネルギー問題の解決を図ろうというものですが、当社がかつて開発したサンドポニックスの技術がその生苗に活用されていることを知りました。


 東北大学工藤先生のアルツハイマー病診断用プローブ開発については、同席した当社メンバーも、事業面から分析器の開発に興味を持つ一方で、高齢化という共通の悩みからか、早期開発を期待する声が強かったようです。


 贈呈式後の昼食会では、先生方から大学の実情について色々お聞きしました。大学には教育・研究に加え、社会貢献という役割が求められていること。ある先生は、年間30程の試験を担当しないといけないこと。卒業者の就職が大変なこと。大学卒業時には英語くらいできるよう育てたいこと。それぞれ大変ですね、採用は積極的に行いますよと相槌を打ちながら、英語は、私のように米国にでも飛び込んでいけば大丈夫ですよ、と「習うより慣れろ」(Practice makes perfect)の実践主義の良いところもアピールさせて頂きました。

2011年03月01日 08:50 第7回一橋大学関西アカデミア


 2月19日(土)に第7回一橋大学関西アカデミアが開催、途中からとなりましたが参加しましたので、ご紹介します。


 今回のテーマは、「東アジアの成長と地域金融・通貨協力」で、議論では、アセアン諸国も加えたエリアを対象となっていました。中国、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどに110社超の拠点を展開する当社グループにとっても、今後の成長発展を図る上で、最重要の地域であり、興味深く聞かせてもらいました。


 現在、中国・アジアの世界経済への貢献度合いは、世界の主要企業によるサプライチェーンの展開、中間消費層の拡大とも相俟って、2009年度では約8割、2010年-11年では6割を占めると言われており、これら地域経済の安定化は世界経済の成長発展にとって必要不可欠な絶対条件となりつつあります。


 シンポジウムは、問題提起と基調講演・講演の後、パネルディスカッションと質疑応答という恒例のプログラムで行われました。講師の方々は、一橋大学からは小川英治副学長、奥田英信教授、佐藤宏教授、神戸大学からは三重野文晴教授、そして、国際協力銀行の渡辺博史経営責任者がそれぞれ意見を述べられました。たくさんあった議論の中から、以下にいくつか紹介します。


 東アジア地域は、実物経済の成長の反面、依然として金融システムが未成熟な国が多い。投機目的の短期資金が大量流入すれば、97年アジア通貨危機の二の舞が懸念され、各国政府、金融当局には、安定化のルールづくりが求められる。
 また、日本の金融機関は、リスクに躊躇していては巨大市場から取り残される恐れがある。信用保証、金融サービスの提供など、新たな需要開拓に取り組まねばならない。
 プレイヤーである企業側にも、企業情報の透明化を進める一方、投資決定等におけるガバナンスの強化に努める必要がある。
 中長期的な世界経済の成長にとって、FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)の推進が有用なことは間違いがなく、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も、国としての方針を明かにし、早急に問題点・対策をとりまとめる必要がある。


 いずれも、尤もな意見です。GDPで中国に追い抜かれ、政治外交面でとかく地盤沈下が激しい状況下にありますが、東アジアにおいて日本は、まだまだフロントランナーです。講師の方も言われていましたが、リーダーシップを発揮していかないと、どんどん存在が小さくなってしまいます。それぞれの立場で、最も進んでいる自らが周囲を引っ張っていく気概で、課題に取り組まねばならないと思いました。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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