2011年05月30日 09:38 ワルシャワ市街にて


 IWCC総会の会議の合間や早朝を利用して、駆け足でワルシャワ市街を散策しました。


 最初は、IWCCの夕食会が開催されたオペラハウスの周辺で撮った1枚です。


オペラハウスを背にしてオペラハウス内の階段にて


 世界遺産に登録されているワルシャワ歴史地区は、帰国のフライト直前に訪れました。ワルシャワは、13世紀に建設された煉瓦の城壁による城郭都市です。


 ワルシャワの旧市街は、大戦で壊滅的な被害を受けましたが、市民の皆さんが不屈の精神と愛国心で何年もかけて寸分違わぬ元の街を復興させたとのこと。煉瓦や瓦礫もできるだけ再利用し、建物の疵やひび割れも忠実に再現した街並は、本当に美しく見事なものでした。


 東日本大震災で被災された皆様におかれては、大変なご苦労、ご心痛のことと存じます。日本も復興に向けて一体となって、一人ひとりが力を発揮すれば、必ず成し遂げられるはず。改めて、美しいワルシャワの街が語ってくれたようです。


後ろは、煉瓦の城壁ワルシャワ旧市街のマーケットプレイス前にて

2011年05月26日 09:33 IWCC総会、合同会議に参加(5月8日、9日ワルシャワにて)


 今回は、IWCC総会及び産銅精錬業界と加工業界の合同会議を同時開催することになりました。従来は、別々に開催しており、無駄な費用との認識のもと、同時開催となったものです。


 Beautiful Mayのポーランド・ワルシャワで、200名強が集まり、銅業界が抱える諸問題の分析とソリューション、今後の展開等について、グローバル化をベースにしたパラダイムシフトが急激に進行する社会・政治・経済状況を踏まえ、活発な意見発表、交換がなされました。
また、LME会長の冒頭の挨拶に、東日本大震災に対する御見舞いの言葉が丁寧にのべられ、また激励の言葉を多数の会員から頂きました。


 私は、1985年以来、IWCCの活動に参加してまいりました。その間、東西冷戦構造の崩壊、数々のリセッション、中国を筆頭に新興国の台頭、昨今の金融構造の変化、業際の不明確等々が連続しており、銅業界にその都度数々のインパクトを与えてきました。


 会場にて提起されてきた問題点と対応策、意見交換の内容は、色濃くその歴史を反映していることを認識しています。
 一方、LMEを中心とした銅取引市場は、100年以上に亘り、実態はほとんど変わっておりません。限られた資源、また、何千年も人類の発展に貢献してきた銅資源を、今までそうであった様に、単なる金銭の対象とみることなく、今後とも誤りのない方向性を持たせるため、具体的にどのような対応・対策を実行に移すべきか、影響力のあるInstitution(組織)がどう考えていくのか、そろそろ真剣に考える時期が来ているのではないかと、今回もIWCC総会後、黙考する次第です。


*IWCC:International Wrought Copper Council(国際銅加工業者協議会)

2011年05月23日 09:31 モロッコ事業10周年記念植樹(5月6日モロッコにて)(2)


 さて、モロッコでの事業10周年を記念して、アインセバ工場で、モロッコで大事にされている「椰子の木」の記念植樹をしました。


 現モロッコ国王のモハメッド6世国王陛下は、アラウィー朝第23代の国王です。王家が13世紀半ばに移り住んだモロッコ南部のシジルマサ(リッサニ市近郊タフィラレット地方)は、砂漠が多く椰子の木がたくさんあり、それにちなんでモロッコでは椰子の木が大切にされています。


アイセバ工場での「椰子の木」の植樹ケニトラ工場での「桜の木」の植樹


 実際、モロッコ王国の勅令書(Dahir)には、椰子の木は国の木として明記されており、モロッコでは、国内のどの町でも椰子の木を勝手に伐採することはできず、木を抜くにも管轄当局の許可が必要で、当社のカサブランカ工場でも、敷地内の椰子の木を移動する為に当局から許可を取得したそうです。


 一方、ケニトラ工場では、モロッコ&日本の友好が深まることを期待して、「日本の桜」を植えました。モロッコにしっかり根をおろし、綺麗な花を咲かせてくれることを期待しています。

2011年05月20日 08:33 モロッコにおける事業活動(5月6日モロッコにて)


 WISSAM-AL-ALAOUIの叙勲の栄に浴した背景には、勿論モロッコにおける事業活動があります。現在、全モロッコで展開しているワイヤーハーネス(自動車部品)事業は、7工場、総従業員15,000名、輸出貢献度は全産業のTOPグループに位置しております。
 

 産業会議終了後、当社グループの重要工場(首都ラバトに近いケニトラ市に建設したケニトラ工場、カサブランカに近いアインセバ市に位置するアインセバ工場)を視察しました。


アインセバ工場の皆さんと一緒に


 日系、欧州系のカーメーカーに納入していますが、欧州系メーカー向けの仕事は超繁忙、かたや東日本大震災の影響を受けている日系メーカーへの納入は厳しい状況にあります。


 詳細は省きますが、モロッコ事業全体としては、従業員の志気もあがっており、安心しましたが、S・E・Q・C・D(*)各分野において、まだまだ工夫の余地もあります。今後は欧州への輸出基地として充実させていくことは言うまでもありませんが、モロッコのロケーションを利して北米への輸出基地として検討することが、更なるモロッコ事業拡大にとって重要であると思います。


 モロッコで事業活動を開始して以来10年が経過しており、10周年記念式典を開催致しました。マアズーズ貿易大臣、柳谷駐モロッコ日本国特命全権大使にもご臨席頂いた他、多数の経済人も御招待し、大盛会となりました。席上、モロッコ製の赤白ワインが供され、いささか驚きましたが、なかなかいけるワインでした。


マアズーズ貿易大臣とモアンマさんと握手

 
 モロッコ事業をここまで大きく育ててくれましたのも、現地のパートナーであり、モロッコ産業界の重鎮、モアンマさんのお陰であり、心から感謝致しております。モアンマさんは敬虔なイスラム教徒であり、一切アルコールを口にしませんが、傍の私が気楽に杯を重ねても一向に気に掛けません。グローバリゼーションのなせる技でしょうか?


(*)S・E・Q・C・D:安全(S)、環境(E)、品質(Q)、コスト(C)、物流・納期(D)

2011年05月17日 14:13 モハメッド6世 国王陛下主催の産業会議に参加して(5月5日モロッコにて)


 昨年も開かれた産業会議に招待されていましたが、日程の関係でどうしても参加できず、大変失礼なことをしてしまいました。モロッコの産業振興に大いに貢献した企業に、国王陛下自ら勲章を胸につけて頂けることにもなっていましたので、関係者の皆様にはご迷惑をかけ、シャミ産業大臣にはご心痛もおかけし、恐縮しておりました。


 今回、国王陛下に拝謁する機会があれば、その旨、心より謝罪することを、また、シャミ大臣にも併せてどのように釈明すればいいものかと、機中あれやこれやと思案しておりましたが、カサブランカに到着し、陽気のせいか、いつもの自然体でそのまま率直に謝ればと意を決し、会議に臨みました。


 初夏といえ暑さを予想しておりましたが、信じられない位の好天気、海から吹く潮風は心地よく、心配も一気に吹き飛んでしまいました。
本年の授与式は、7名の内外の方が、叙勲の栄を受けられました。私は、昨年授与されたことになっており、後にシャミ大臣がわざわざご持参され、Congratulations!の御言葉も頂きました。


左はシャミ産業大臣 なんだか悪いことをした思いですが、にこやかに対応頂き、ほっとしました。10分程の会話の後、シャミ大臣は慌ただしく去っていかれました。後で聞いたことですが、昨年の私への王朝勲章(*)は、シャミ大臣が大事に保管して頂いていた様です。


 授与式の後、パネルディスカッションがあり、パネラーとして参加し、何故モロッコへの進出を決めたのか、将来構想はどうか等、多方面に亘って自由討論を行いました。第二公用語のフランス語のやりとりに四苦八苦しましたが、何とか役目を果たすことができました。


産業会議後の記者会見中の私


 シャミ大臣をはじめモロッコの皆さまからは、東日本大震災に対する心温まるお見舞いと励ましのお言葉を頂きました。皆さんのまごころは、叙勲の栄と共に、日本とモロッコの絆を深め将来への勇気と活力を与えてくれる大きな宝物となりました。


(*)王朝勲章:正式にはWISSAM-AL-ALAOUIと称し、ALAOUIは現王朝のアラウイ王朝のこと、ISSAMは勲章を意味し、即ちアラウイ王朝の勲章。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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