2011年12月28日 15:30 来年が良い年でありますように


 今日で仕事納め、明日から6日間の年末年始の休暇に入ります。
それにしても、今年は、本当に大変な1年でした。ニュージーランド地震、そして東日本大震災、奈良・和歌山の水害、そしてタイの大洪水。自然の圧倒的な力の前に人間の無力さを痛感させられました。


 世界経済では、秋口から欧州諸国の政府債務問題が浮上、信用不安が急拡大、雲行きが怪しくなり、国内では、政治経済に難問が山積し、早くも政権支持率急落のニュースも報道されていますが、ここは信念を持ってリーダーシップを発揮して、喫緊の政策課題に着実な対応をされることを期待しています。


 また、今年は、指導的立場にある人の不祥事が多発しましたが、一方で、東日本大震災では、被災された方々の自分よりも他人をいたわる姿や譲り合う姿に、世界からの称賛が集まり、正直、思いやり、実直な心の大切さを改めて思い出させてくれました。
短いお休みですが、来年度も無私の心で誠心誠意取り組めるよう、この1年間にたまった体や心の垢をしっかりと取り除き、充電したいと思います。


 被災地では、未だ大変厳しい生活をなさっている方がたくさんおられます。また、避難地域となって家に帰れない方も大勢おられます。皆さまにとりまして、来年こそは、より良い年となりますことをお祈りしています。

2011年12月22日 18:10 春日若宮おん祭(2)


 以前、本ブログでご紹介しましたが、今冬一番の冷え込みとなった17日、奈良市にて、春日若宮おん祭が執り行われました。
 17日午前零時、若宮様を若宮神社からお旅所へお遷し申し上げる「遷幸の儀」に始まります。燈火を落とし、月明かりと大地を浄める神官の松明だけの浄闇の中、寒さがしんしんと沁み込み、体中に厳粛さを深めてくれました。 

 
 翌朝、潔斎し、斎館からお旅所へと移動し、日使として関白の束帯を着装します。着装は、皇族の方と同じ山科流衣紋道。小一時間ほどかけて、単(ひとえ)・下襲(したがさね)・半臂(はんぴ)・袍(ほう)等の絹の装束を重ね着します。寒くはありませんが、かなり重たく、またご奉仕が終わるまで用が足せません。


関白の礼装に身を包む姿真ん中が花山院宮司様


 正午からのお渡式では、日使は行列の中心的な役割を務めます。奈良県庁前広場から、近鉄・JR奈良駅前を過ぎ、三条通りから一の鳥居を入り、「影向の松(ようごうのまつ)」の前で「松の下式」を行い、お旅所へ練り込みました。約1時間の行程、乗馬クラブで習った通り背筋を伸ばして騎馬し、また参道には、知り合いの顔もちらほら見え、緊張感の中にも楽しむことができました。



 お旅所祭では、日使は、奉幣(ほうべい)と祝詞奏上という重要な役割があります。今年は、東日本大震災と台風12号災害からの復興という別願(べちがん)が加わり、奉幣も、通常の所作に、左、右、左と紙とお米を撒く所作が加わりました。紙は、大気を清めるため、お米は大地を清めるためだそうです。また、祝詞も例年の2倍程の長さになりましたが、宮司様、権宮司様をはじめ春日大社の皆様よりご指導頂いたお陰で、大名行列の掛け声に負けないよう、しっかりやれました。



奉幣の様子祝詞奏上


 幸い風がなく青空がのぞく好天に恵まれ、日使の大役も、自分なりにベストを尽くすことができ、ほっとしています。


 今年は、別願舞楽として、300年振りに「甘州(かんしゅう)」と「敷手(しきて)」の舞楽2曲が追加された関係で、お渡り式とお旅所祭が重なり息つく暇がなく、関係者の皆さんは大変苦労されていたようです。 


 日使のご奉仕が終わり、改服した午後3時頃、無事やり終えた安心感に疲れがどっと出てきました。大役を控え、9月から足掛け4カ月、匂いのきついもの等を一切口にしませんでした。肩の荷が下りてほっとしたのも束の間、まだまだ、忙しい師走です。しっかりと体調を管理し、よい年を迎えたいと思っています。皆様も、ご健勝で、よいお年を迎られますことを祈念いたします。


 尚、春日大社では、平城遷都千三百年を機に、毎日(祝典日以外)、早朝9時から、一般の方も参加できる朝拝を開かれているとのこと。御本社で「大祓詞」という祝詞を唱え、お参りの後、若宮神社を始めとする各神社を順次お参りされるそうです。早朝のことで、お気軽にとはいきませんが、是非一度、参加したいと思っています。
 

(ご参照) 春日大社ホームページ

2011年12月15日 09:14 イゲタロイ発売80周年に想う


 昭和42年に入社し、初めて配属された粉末合金事業部(現ハードメタル事業部)は、当時、月5億円程度の売上でしたが、非電線部門としては最も歴史のある事業部でした。


 当社のハードメタル事業は、銅線の伸線に用いるダイス工具の内製化に遡ります。1923年にドイツでタングステンカーバイドを主原料とする超硬合金が発明され、当社も研究開発を開始し、1929年に超硬合金製ダイスの内製化に成功、1931年には「井ゲタロイハードアロイ」の名前で発売されました。因みに、現在の「イゲタロイ」[イゲタマークの住友の合金(アロイ)]は、1959年からの使用です。
 

ホテル日航東京で開催した講演会 爾来、お客様のご愛顧を頂き、また諸先輩のご努力もあり、今年、発売80周年を迎えることができました。改めてこの場をお借りし、感謝申し上げます。
 残念ながら所用で参加できませんでしたが、先日これを記念して、失敗学で有名な東京大学・濱口哲也特任教授の特別講演を含む「ものづくり」講演会を開催しました。


 当社は、銅電線の製造技術をベースに、イゲタロイ、焼結部品、化合物半導体、光ファイバ等、新製品・新技術を開発しましたが、ものづくり力があってこそ、事業の一翼を担う製品群となり得たのです。その心を大切にするため、ハードメタル事業部では、1997年の創業100周年に第1回目を開催、今回は5回目の「ものづくり」講演会でした。


 一方、成長発展の源となる研究開発は、常に最も気になるところであり、先日、伊丹地区研究発表会に出席しました。大勢の社内関係者が集まっていましたが、私からも色々と質問するなど、開発担当者から直接、進捗状況等を聞かせてもらいました。
 私も大いに期待している、マグネシウム合金、アルミセルメット、緑色半導体レーザ、ナノ多結晶ダイヤモンドなど、皆さん精一杯の取り組みに、頼もしく思い、心から激励の言葉をかけました。

2011年12月12日 10:02 第876回春日若宮おん祭


 本年も12月17日(土)の未明から、奈良の春日大社において、平安朝から連綿と続く大和一国の大祭「春日若宮おん祭」が執り行われます。
第876回の本年、私は「日使(ひのつかい)」という大役を賜り、身の引き締まる思いです。先日、奉幣(ほうべい)や祝詞などの所作について宮司様、権宮司様をはじめ春日大社の皆様よりご指導頂きました。


 今から876年前の保延2年(1136年)、時の関白藤原忠通公が、大雨洪水により全国的に蔓延した飢饉や疫病を鎮めるため、若宮様を春日野の仮御殿にお迎えして丁重なる祭礼を奉仕したのが、「おん祭」の始まりです。
 本年は、東日本大震災、そして奈良県、和歌山県を中心に大きな被害を出した水害など、大きな自然災害が日本を襲いました。春日大社は国家鎮護のお社であり、五穀豊穣、万民安楽、そして被災地、日本の復興の祈りを込めて、誠心誠意ご奉仕したいと思います。


乗馬練習の様子 12月17日(土)の正午に奈良県庁前広場を出発する「お渡式(おわたしりき)」では、古式に則った総勢千余名の芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列の先頭として、関白の装束で騎馬し、「お旅所」までの約3kmの行程を練り歩きます。


 乗馬クラブに通い、また、これまで日使を務められた先輩より引き継いだお稽古用御幣が淀屋橋の社長室に存在感を示しています。
Do My Bestです。

2011年12月07日 11:40 東京モーターショー2011


 今、12月11日(日)までの会期で「東京モーターショー2011」が開催されています。住友電工グループ(当社、東海ゴム、日新電機、住友電装、住友電工システムソリューション[SSS社])も出展しており、先週末、一足早く見学してきました。
 

当社ブース前にて リーマンショックの影響で少し寂しかった2年前に比べ、参加企業数も増え、また、会場アクセスが便利になったこともあり、大勢の来場者がありました。斬新なクルマは、本当に魅力的です。各社とも、それぞれ独自の技術を披露されていて、楽しむことができました。


 当社グループでは、銅線に比較して30~45%軽量化できるアルミハーネスをはじめEV/HEV用の高電圧ハーネスや圧粉磁心リアクトル、日新電機の普通充電スタンド、東海ゴムの防振ゴム等の新製品、そして、SSS社のテレマティクス技術の実証デモ等を展示しています。私が行くと、若い社員が一生懸命に説明をしてくれましたので、しっかり聞かせてもらいました。


説明してくれる若手社員ITSブース

 同時開催された「SMART MOBILITY CITY 2011」では、当社のITS関連技術の展示をITS JAPANブースで行っていますので、こちらにも是非、お越しください。


 2年後のモーターショーでは、皆様のご期待に応え、更に、新しい製品、技術を紹介できるよう、技術開発に注力したいと思います。 


 当社WEBサイトから、展示内容の詳細をご覧になることができます。
 http://www.sei-automotive.jp/

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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