2012年02月22日 08:48 グローバル・リーダーシップ・プログラム


 昨年もご紹介しましたが、先週、グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)を開催しました。


講義する私 今回は、講義とグループディスカッションからなる3日間の日程で、17カ国から28社37名のマネジャーが参加してくれました。数名によるグループディスカッションでは、”What should you do specifically as a leader to make your team strong?”をテーマに、住友電工グループのリーダーについて討議し、チームとして取り纏め、最終日に報告してもらいました。


 私も研修プログラムの一環として、住友事業精神、人材の基本、人材育成と企業拡大との関係などについて、日本語の微妙なニュアンスを英語で伝えるのは難しいのですが、1時間ほど、講義しました。


グループディスカッションの様子 今回のグループディスカッションでは、Appreciative Inquiryという問題解決アプローチを用いたとのことです。詳細は省きますが、チーム全員が自身のリーダーとしての成功経験と将来ありたいリーダー像を語り、その後チームとして理想のリーダー像を立体的なオブジェで表現、最終的にはチームとして1つのキーワードにまとめるというものです。


 国籍、文化、性別も異なるメンバーによるディスカッションでは、侃々諤々、互いの主張がぶつかり合う場面もあったとのこと。ダイバーシティを実体験できたのではないでしょうか。
 各チームの報告後、私が考えるリーダー像、リーダーに求められる要素を何点か申し上げました。知力・体力・胆力を基本に忍耐力。そして、平常心、自然体、誠心誠意、正々堂々の精神、リベラルアーツ等々、最後に「無私の心」で締めくくりとしました。


参加メンバーとの記念撮影 恒例の懇親会では、門前市を成すではありませんが、参加メンバーが次々にやってきてくれ、大いに交流を深めることができました。


 今回参加したマネジャーたちが、それぞれの立場や職場でリーダーシップを発揮し、大いに活躍してくれるものと期待しています。

2012年02月15日 16:38 第50回関西財界セミナー


議長役を務める私 先週、関西財界セミナーに参加しました。今回は50回目という大きな節目の大会で、私は、第2分科会『繁栄の多極化~一極集中是正と地方分権』の議長を、鴻池運輸・辻会長と共同で務めさせて頂きました。


 既に、新聞やテレビのニュースでも紹介されていましたし、分科会で議論した内容は「セミナー宣言~ 行動する関西 次世代に誇れる日本を築こう(関西経済連合会Webサイト)」として発表されておりますので、トピックスの紹介にとどめます。


大坪社長には大いに盛り上げて頂きました。 東京一極集中の是正、地方分権の推進は、半世紀以上前から関西財界が取り組んできた課題であり、分科会では、日本の再生、地域の発展、大規模災害等のリスク対策などの視点から幅広くご意見を頂きました。本セミナーで基調講演をされた東日本大震災復興構想会議議長の五百旗頭先生からも被災地の現状を踏まえたご意見を、また、井戸・兵庫県知事からは関西広域連合の目的、道州制の課題等のご意見も頂きました。 
 皆さんからの議論は、中央政府の機能、関西広域連合への期待、財源や市民サービスの問題、物流・交通網、マスコミにも及び、各国の地方分権の取り組み等の紹介もありました。
 今回も会場を大いに盛り上げたのはレンゴー・大坪社長で、関西生まれの会社は本社や研究機能を関西に残そう、関西生まれの人は関西で地方税を納めようとの呼びかけがあり、大阪に本社を残す当社としては、同感できる話でした。


発言する私 議長役として皆さんのご意見を引き出すよう務めましたが、長年の取り組みにも拘らず実現しない現状への危機感から思わず発言してしまいました。
 今の日本は、かつての勢いを失い、国の借金もGDPの2倍に上りギリシャよりはるかに大きく金利が5%上がれば利子だけで年40兆円になる。国民の政治不信は募っており、これまでのようなマイナーチェンジでは解決できなくなっている。国際的、大局的な視点に立ち、日本、関西の将来を見据え、再び勢いを取り戻すための起爆剤となるよう、危機感を持って取り組まねばならないと。


 今回の議論は多様化した観点から活発な意見が出て有意義でしたが、これらの議論を机上で終わらせないことが肝心です。
 そのためにも、私達産業人が、関西ひいては日本の復活に対する責務の自覚と心構えを持ち、それぞれの立場でリーダーシップを発揮し、産業界を超え国民の声として実現に至るよう取り組まなければならない。こうした気持ちを確認しあって、分科会を締めくくらせて頂きました。
 皆さん、2日間お疲れ様でした。

2012年02月06日 08:54 地域における産業集積の条件とは


 先日、私が委員長を務める社団法人関西経済同友会の未来産業委員会主催で、(株)日本政策投資銀行・産業調査部・チーフエコノミスト・鍋山徹氏を講師にお招きし、『地域における産業集積の条件~関西で未来産業が花開く土壌を育むために~』と題する講演会があり、司会役として参加致しました。


 未来産業委員会は、関西地域の産業が持続的に成長し、新産業が花開くための要件を「未来産業とその発展モデル」として研究・提言することを目的としています。2010年5月から2年間の予定で活動をスタートし、そろそろ提言をまとめる段階に差し掛かっています。


 鍋山先生からは、新産業がどういう環境や土壌から生み出されるのか、具体的な事例を挙げて、1時間強お話を頂き、興味深く聞かせて頂きました。
 日本の強みと弱みの認識、ヒト・モノ・カネ・情報・風土といった地域資源の活用方策、さらには地域戦略につき、豊富な引用をもとに、コンパクトにまとめて説明頂きました。地域戦略として、「地域の強みを引き出すには、東京などの競合都市と同じ点ではなく、違う点を探せばよい」「予定調和の逆を行くべし。個人の思い入れの方が合議制よりもはるかに可能性がある」などは、伺っていて成る程と共感したところであります。


 また、産業集積の事例として、スタンフォード大学を中心にIT産業が集積するシリコンバレーのみならず、デンマーク・コペンハーゲンとスウェーデン・スコーネを結ぶオーレスン地域にバイオ・医療・IT・食品の産業クラスターを形成する「メディコンバレー」、オウル大学やノキア本社等を中心に発展を遂げたフィンランドの「オウル市」などについても説明を頂きました。
 

 講演の後、参加者の方から、リーダーシップが期待できる人材はどこにいるのでしょうか、と非常に難しい質問が出されましたが、鍋山先生は、地域資源のヒトのところで「後ろ盾」としてご紹介された毛利敬親(長州藩主)と吉田松陰、渋沢栄一と山辺丈夫(東洋紡績初代社長)の例をひかれて、自分よりも干支が一回り下の人を探し、ご自身が後ろ盾となって養成されてはどうでしょうか、と回答なさっていました。


 先生の貴重なお話を、関西の文化や伝統を活かしたユニークな提案に結びつけることができるよう、本委員会でも更に検討していきたいと思います。

2012年02月01日 09:03 2011年度第3四半期決算


 昨日、2011年度第3四半期決算を発表しました。
 本年は、第1クォーターはサプライチェーン寸断による生産停滞、第2クォーターは震災挽回需要の急激な立ち上がり、第3クォーターはタイの大洪水と、自然災害に翻弄され、まるでジェットコースターに乗っているようで、舵取りが大変難しい年でした。
 第3四半期累計は、売上高は1兆4618億円とほぼ前年並みでしたが、営業利益は462億円、経常利益は628億円、四半期純利益は370億円と、上期に東日本大震災の影響が大きく、前年同期比で減益となりました。
 一方、第3四半期(2011年10月~12月)では、売上高5050億円(前年同期比4%増収)、営業利益224億円(同2%増益)となりました。本期間もタイ洪水の影響という強いアゲンストのなかではありますが、自動車関連製品のグローバルシェアアップにより、昨年同期比対比で増収増益となりました。


 足元、世界を見渡せば、2012年の最大の波乱要因である欧州信用不安の影響がじわじわと世界経済に悪い影響を与えつつあり、また、産油国イラン情勢の緊迫も心配されます。
 一方、国内は、政治面では、税と社会保障の一体改革、消費税引き上げ、沖縄問題、TPP問題など重要課題が山積し、また、六重苦と言われるように電力供給不安や超円高など、産業界にとっては、大変厳しい事業環境にあります。


 こうした厳しい状況にありますが、第4四半期も残り2カ月、年間公表業績値の達成を目指し、震災復興需要の最大限の取り込み、海外資材調達・最適地生産の推進など円高対策の前倒し、全コストの徹底圧縮など、あらゆる手段をつくし、売上・利益の確保に取り組む所存です。 
 

 来る2012年度は、当社グループにとっては、12VISIONの総仕上げの年で、次の17VISIONにつなげる重要な1年となります。一人一人が最後までベストを尽くし、組織の歯車に陥ることなく、自らが原動力となって各自の仕事や役割を全うすることができるよう、年頭の私から全社に要望した「12VISION達成へのラストスパートをかけよう」「変化への対応力を向上しよう」「夢を信じて、明るく楽しく元気よく」の3つの合言葉を胸に、全員で取り組んでまいりたいと思います。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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