近年、世界各国で光アクセス網の構築が急速に進む中、幹線系工事やFTTx接続工事において、光ファイバ融着接続機が広く使用されています。特に、電柱間の架空光ケーブルや引き落とし系のドロップケーブルの接続工事では、限られた作業スペースで効率よく、また初心者でも容易に操作できる光ファイバ融着接続機のニーズが高く、当社は小型融着接続機TYPE-25eシリーズを国内外に販売し、好評を頂いていました。
今般、その後継機種として、世界最小・最軽量のコンパクトボディで、高速接続機能はもとより、様々な作業環境や操作性にも配慮した「Handy Splicer TYPE-201シリーズ」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
- (1)世界最小・最軽量で取り扱い性が大幅に向上
- 多心型光ファイバ融着接続機としては世界最小(W110mm×D140mm×H76mm)、最軽量(770g)を実現するとともに、全高を低く抑えた低重心構造を採用しました。これらにより、接続作業時の取り扱い性が大幅に向上し、様々な作業環境において、容易に光ファイバを融着接続することを可能にします。
- (2)高速接続
- 一般的な4心光ファイバテープ心線の融着接続では、融着接続時間14秒、加熱補強時間40秒と、小型機として世界最速クラスの融着接続時間を実現しました。
- (3)タッチパネルによるGUI操作
- 操作画面にはタッチパネルを採用しました。高いGUI(Graphical User Interface)性を備え、画面のアイコンタッチによる直感的な操作が可能です。
- (4)ヘルプ動画を搭載
- 本体に、光ファイバ接続の手順・操作方法や簡単な保守方法など、様々な「ヘルプ動画」を搭載しています。経験の浅い方でも、不安なく作業でき、効率的に接続作業をアシストします。
- (5)ドロップ/インドアケーブル中間接続に対応
- 好評のドロップケーブル、インドアケーブルを直接接続する中間接続機能に標準対応しました。また、従来の1心ケーブルだけでなく、新たに2心ケーブルの接続も可能になりました。
- (6)防塵・防滴・耐風特性
- 小型機としては初めて防塵(IP5x)、防滴(IPx2)構造を採用し、屋外の厳しい環境での信頼性を向上しました。更に、光ファイバ接続、ドロップケーブル接続ともに風速15m/秒までの耐風特性も備え、従来機では難しかった風のある状況下でも、接続が容易になります。
- (7)インターネット保守機能
- インターネットを経由してファームウェアを更新できます。また、サポートセンタによるインターネット経由の遠隔リモート保守が可能であり、お客様の手元に置いたままで故障診断などを行うことができます。
以上
* 2013年2月22日現在、当社調べ。
【Handy Splicer TYPE-201M 外観】