チタン化合物を主成分とするサーメットは、鉄との親和性が低いため、鉄系金属の加工面に光沢が得られ、美しい仕上げ面を実現します。また、希少資源であるタングステンの使用量が少ない点からも、近年注目されている材質です。
当社は、特にサーメットに要求される「光沢があり美しく、面粗度が安定した仕上げ面」を追求するため、鉄系金属との反応を抑制するサーメット材料開発を進めてきました。
今般、硬質粒子の成分改良や硬質粒子同士の結合性改善により、鉄系金属との反応性を著しく低減させ、鋼だけでなく、鋳鉄、焼結合金など、被削材種を選ばず、長く安定した仕上げ加工を実現するノンコートサーメット材種「T1000A」を開発しました。
1.特長
- (1)高耐欠損性で長寿命化を実現
- サーメットの主成分であるチタン化合物を中心とする硬質粒子の成分を改良するとともに、サーメット自体の焼結性を向上させることで、より鉄系金属と反応しにくく、高耐摩耗性を有しながら欠損しにくいという特質を実現しました。特に、研磨級刃先交換チップによる極微小条件での倣い加工等で、安定した寸法精度を実現するとともに、仕上げ面の美しさと、工具の長寿命化を実現します。
- (2)高耐摩耗性
- 当社従来品比で約1.5倍の耐摩耗性を示し、倣い加工の他、連続仕上げ加工においても工具の長寿命化を発揮するため、加工コストの大幅な削減を実現します。
- (3)豊富なラインアップ
- 刃先交換チップの在庫ラインアップを従来品比約5倍となる501アイテムまで拡大。
2.ラインアップ
C型、D型、S型、T型、V型、W型形状
ネガティブタイプ |
155 アイテム |
ポジティブタイプ |
346 アイテム |
アイテム数 |
計 501 アイテム |
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3.販売計画
初年度1億円、3年後8億円
4.価格
当社従来品と同設定
(標準品) T1000A |
CNMG120408N-SU 690円(税込724円) |
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以上