経済成長が続くインドネシアでは自動車需要が急拡大しており、自動車生産の伸びとともに切削工具の現地需要も伸長しています。
当社は、今年9月にインドネシアの現地生産拠点PT. Sumiden Hardmetal Manufacturing Indonesia(以下、SUMIA社)で切削工具製品の生産を開始しました。SUMIA社の順調な立ち上がりに伴い、現地販売会社 PT. Sumitomo Electric Hardmetal Indonesia(以下、SEHI社)は、インドネシア現地での技術サービスの充実を図るため、「インドネシアツールエンジニアリングセンター」(以下、In-TEC)をSUMIA社敷地内に設立し、10月7日に開所式を行いました。
当社では、最新の工作機械や分析・計測機器、セミナールーム等を備え、専門スタッフを擁するTEC(ツールエンジニアリングセンター)を国内外に展開し、お客様に最新の技術サービスを提供しております。 今回開設したIn-TECは、切削工具メーカーによる技術サービス拠点として、同国初の施設となります。また、今年6月米国に設立したアメリカツールエンジニアリングセンター(A-TEC)を加えると、当社としては、日本国内に5拠点、海外に5拠点の計10拠点の技術サービス拠点を擁することとなりました。
インドネシア市場においては、生産拠点SUMIA社による超硬ドリル、CBN刃先交換チップ、ダイヤ焼結体刃先交換チップなどの現地生産と再研磨サービスに加え、併設するIn-TECにて、SEHI社による技術サービスを提供します。製販一体で現地需要に対応し、同市場でのシェア拡大を目指します。また、国内外のTECのネットワークを活かし、インドネシアに進出する日系ユーザーへのサポート体制を一層強化していきます。
インドネシア・ツールエンジニアリングセンター (In-TEC)の概要
所在地 |
インドネシア共和国 西ジャワ州カラワン県 カラワン工業団地
(PT. Sumiden Hardmetal Manufacturing Indonesia 内) |
延床面積 |
700m²(2階建) |
投資額 |
1.5億円 |
インドネシア・製造会社 (SUMIA社)の概要
社名 |
PT. Sumiden Hardmetal Manufacturing Indonesia |
所在地 |
インドネシア共和国 西ジャワ州カラワン県 カラワン工業団地 |
社長 |
田中 克享 |
事業内容 |
超硬工具、ダイヤ焼結体工具、CBN焼結体工具の設計・製造・修理・販売 |
資本金 |
7.5百万USドル(約7.5億円、1USドルを100円で換算) |
出資比率 |
住友電工ハードメタル(株):80% PT. Somagede Indonesia:20% |
設立 |
2012年6月 |
生産開始 |
2013年9月 |
従業員数 |
2014年度:約100名 |
売上計画 |
2015年度:約7億円 |
インドネシア・販売会社 (SEHI社)の概要
社名 |
PT. Sumitomo Electric Hardmetal Indonesia |
所在地 |
インドネシア共和国 ジャカルタ市 カサブランカ地区 |
社長 |
松林 育生 |
事業内容 |
超硬工具、ダイヤ焼結体工具、CBN焼結体工具等の切削工具の輸入・販売 |
資本金 |
380千USドル(約38百万円、1USドルを100円で換算) |
出資比率 |
住友電気工業(株):99.8% PT. Sumitomo Electric Wintec Indonesia:0.2% |
設立 |
2008年9月 (工具部門の設立は2012年4月) |
営業開始 |
2012年4月 |
従業員数 |
約16名 |
売上計画 |
2013年度:約12億円 |
以上