1.ノートPC向けを中心とするエレクトロニクス製品筐体事業への進出について
当社は、2010年、世界で初めて、急冷凝固技術の応用によるマグネシウム合金AZ91の板材化に成功しました。同板材は、これまでの筐体材料であるアルミニウムに比べ、軽量であり比強度や耐凹み性に優れ、また、最近ノートPC用筐体材料として伸びているダイカスト法によるAZ91より耐食性や加工性に優れ、加えて、それらを上回るデザイン性の高い金属調が出せることが評価され、2012年に、ノートPCでも高級機種のウルトラブックの筐体に採用されました。
現在、世界のノートPCの殆どは中国で生産されており、なかでも華東地区に製造拠点が集中しております。こういう状況下、当社も同華東地区にマグネシウム合金筐体の製造・販売拠点を設立することにしました。その事業戦略として、ビジネス用途で需要が堅調なノートPCに加え、筐体の厚さを薄くできる強みを武器に、伸長著しいタブレット、さらにはスマートフォンの分野へも事業拡大を目指していきます。
2.新会社の概要について
【SCLA社の概要】
社名 |
住電軽合金(常州)有限公司
Sumiden Light Alloy (Changzhou) Co., Ltd |
所在地 |
中国・江蘇省常州市 常州市武進国家高新技術産業開発区 |
社長 |
未定 |
事業内容 |
ノートPC等、エレクトロニクス製品の筐体の製造・販売 |
資本金 |
8.0百万USD (約8.0億円 1USD=100円で換算) |
出資比率 |
当社 100% |
設立 |
2013年12月(予定) |
稼働開始 |
2014年6月(予定) |
従業員数 |
約60名(2014年) |
売上計画 |
2015年度:約45億円 |
【参考資料】
■マグネシウム合金AZ91板材の特性については、以下Webサイトをご参照下さい。