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プレスリリース 2014年

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NTTぷららのひかりTV-4K VOD商用サービスにセットトップボックスを提供

2014年10月3日
住友電気工業株式会社

当社は、株式会社NTTぷららの「ひかりTV」において提供を開始する、世界初(当社調べ)の商用4K60P対応IP-VOD映像配信サービス向けの専用IPチューナー(セットトップボックス)として、StreamCruiser SmartTV 4100 (以下、ST-4100)を2014年12月より提供開始します。

IPセットトップボックスは、IPブロードバンド回線を経由してTVに映像コンテンツを配信するIPTVサービスの受信端末です。ST-4100は、秒間60フレームの超高精細4K※1映像と最新の動画圧縮技術であるHEVC/H.265※2、HDMI2.0/HDCP2.2※3に加え、最新の無線LAN規格であるIEEE802.11ac※4に対応した、Android OSベース※5のスマートIPセットトップボックスです。最新のHEVC/H.265対応SoC(System on Chip)を搭載し、これにTTS、MPEG -DASH、Marlin、Play Ready DRM、DLNA、DTCP-IP※6に対応した当社のIPストリーミング技術、セキュリティー技術とミドルウエアプラットフォーム「STBCore」を適用することで、IPネットワーク上に配信される秒間60フレームの4K映像の、ワイヤレス受信、表示出力、録画、再生、ならびに家庭のスマホ/タブレットへのワイヤレス配信※7を、Android対応の商用IPセットトップボックスとして世界で初めて実現しました。ST-4100はブロードバンドネットワークを介して、これまでに無い高画質で臨場感溢れる映像とNTTぷららが提供するさまざまなサービスを利用者へ提供します。

株式会社NTTぷららの永田勝美 取締役技術本部長からは次のコメントを頂いています。

「NTTぷららは、4Kに注目している国内のさまざまなステークホルダーの皆様とともに、4K映像サービスの推進に貢献していきたいと考えております。その中で、チューナーは重要な要素の一つです。今回、住友電工の協力で、国内で初めてとなる4K 60Pの本格的な商用サービスをスマートSTBの上で実現出来たことを嬉しく思っています。」

今後も当社はブロードバンド映像関連製品における豊富な納入実績で培った技術を活かし、4K・8Kをはじめとする次世代の映像配信サービスの発展に積極的に取り組んでまいります。

StreamCruiser SmartTV 4100

<主な仕様について>

メディアデバイス Dual ARM Cortex B15,  10.5K DMIPS +GPU
映像出力フォーマット 最大4K(3840 x 2160) , 60fps, 色深度10bit
映像復号化 HEVC Main10 Profile ,  AVC High Profile ,  MPEG2 High Profile
トランスコード AVC(2K)  → AVC(720p or 480p)  x2ch
映像・音声出力
インターフェース
・デジタル映像音声 : HDMI2.0 (HDCP2.2対応)
・光デジタル音声  : S/PDIF (SCMS対応)
・アナログ音声    : L/R Stereo
拡張インターフェース USB3.0 ,  USB2.0 ,  SDカードスロット
有線ネットワーク
インターフェース
100/1000Base-TX 
無線ネットワーク
インターフェース
・3x3 IEEE802.11ac(5GHz) / IEEE802.11n(2.4GHz) Dual band non concurrent
・Bluetooth 4.0
チューナー機能 トリプルチューナー搭載(1番組視聴+2番組同時録画)
リモコン 通信方式:Bluetooth+IR , タッチセンサ+音声マイク搭載
消費電力 約 20W以下 (通常利用時) 
重量 約 600g 
外形寸法 約 W250mm x D180mm x H 30mm

※1 4K(UltraHD 3840x2160pixels):
フルハイビジョン(2K)の約4倍の解像度。解像度が増加した分、スポーツ中継等には従来の2倍の秒間60フレームが欠かせない。

※2 HEVC(High Efficiency Video coding):
従来(H.264)の約2倍の動画圧縮性能を有する。

※3 HDMI2.0:
スマートメーターは通信機能を有しているが、家庭の電力利用情報を取得するための通信ルートは以下の3つが定義されている。TVと周辺機器のインターフェースHDMI端子の最新規格。4K、秒間60フレーム映像の出力に必要。
HDCP2.2:
4K映像をHDMIで伝送するときに用いられる著作権保護規格。
HDMIは、米国HDMI LICENSING L.L.C.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。

※4 IEEE802.11ac:
理論値(最大値)でデータ転送速度1,300Mbpsの超高速通信をサポートする無線LAN技術。

※5 Android OS:
Android™4.4、HTML5ベースミドルウェアを搭載。

※6 TTS(Time-stamped Transport Stream):
IP放送で再生タイミングを制御するためのストリーム形式。
MPEG -DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP): 帯域制御型の最新ストリーミング規格。
Marlin: マルチメディアサービス向けのコンテンツ著作権保護技術。
Play Ready DRM(Digital Rights Management): マイクロソフト社が開発したデジタル著作権管理技術。
DLNA(Digital Living Network Alliance): 家庭内ネットワークに接続された機器間で、コンテンツを相互利用する方式。
DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection-Internet Protocol): DLNAにおける音声・映像のコピー防止の目的で使用される暗号化方法。

※7 利用可能なサービスは、個々のコンテンツ毎に設定される権利許諾範囲と利用者毎の契約により、異なります。

ひかりTVについて

NTTぷららの「ひかりTV」は、ネットを通じてご自宅のテレビやパソコン、スマートフォン・タブレット端末などさまざまな機器*1で、人気の映画やドラマ、アニメなどのビデオ作品や専門チャンネル、さらにはクラウドゲームや音楽配信サービスなどをお楽しみいただける総合ライフエンターテインメントサービスです。「テレビサービス*2」では、人気の専門チャンネルや地上デジタル放送*3、BSデジタル放送を最大97チャンネル提供し、約93%はHD画質(ハイビジョン)によりご覧いただけます。また、お好きな時間に楽しめるビデオオンデマンド(VOD)として、「ビデオサービス」や「カラオケサービス」約70,000本*4を提供しています。「ビデオサービス」では、約8,000本*4を見放題対象作品として提供しています。

*1 一部利用できないサービスがあります

*2 テレビサービスは、株式会社アイキャストが提供しています

*3 地上デジタル放送は、20都道府県で提供しています

*4 2014年9月現在

住友電気工業株式会社の事業強化とSTB「StreamCruiser」について

住友電気工業株式会社は、このたび、ブロードバンドネットワークシステム事業を強化し、「通信と放送の融合」と呼ばれる大きな変革に機動的に対応することを目的として、100%子会社であった住友電工ネットワークス株式会社ならびに株式会社ブロードネットマックスより、一部の事業を譲り受け、関連組織の再編を行ないました。住友電工グループでは、これまで、通信市場ではアクセス系ブロードバンド通信機器と映像機器に関わる事業を住友電工ネットワークス株式会社が、国内CATV市場では放送・通信関連機器ならびに伝送路工事に関わる事業を株式会社ブロードネットマックスが、それぞれ担当し、高い評価を得てまいりました。今般、住友電工ネットワークス株式会社から2014年7月1日をもって営業、開発、生産、品質保証の事業を、また、株式会社ブロードネットマックスからは2014年10月1日をもって営業、工事、開発、生産、品質保証の事業を譲り受け、これらを統合、強化することによって、通信と放送の融合によるビジネスチャンスを的確に捉えた製品開発や事業展開を一段と推進し、より高い価値を国内外のお客様に提供してまいります。

「StreamCruiser」は、家庭のテレビに接続し、さまざまなブロードバンド環境を用いて多彩な映像配信サービスや付加価値サービスを提供する住友電気工業株式会社のIPならびにHybridセットトップボックスです。自社開発のミドルウェア「STBCore」により、OSやチップに依存しないアプリケーション/サービスの効率的開発と短期マーケットインを可能とし、スマートフォン・タブレットと共通のソフトウェア技術(Android・HTML5等)の採用により、アプリケーションのクラウド化と、マルチベンダーによるサービス開発環境を実現しています。また、時代時代の最新の、ネットワーク技術、トランスポート技術、メディアコーデック技術、電子著作権管理技術(DRM)や強力な誤り訂正(FEC)技術、端末成りすましやシステムの改竄を防ぐセキュア・アーキテクチャとセキュリティー・チェーン、信頼性の高いファームウェアリモート更新技術などの搭載により、安全・安心で安定した超高精細映像コンテンツサービスと、各種の意欲的な最新アプリケーション・サービスの共存を可能としています。

以上

  • 「StreamCruiser」は、住友電気工業(株)の登録商標です。
  • 「Android」は、米国Google Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • 「HDMI」は、米国HDMI LICENSING L.L.C.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • 「DLNA」は、米国Digital Living Network Allianceの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • 「Bluetooth」 は米国 Bluetooth SIG Inc. の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • その他、記載されている会社名、製品名、サービス名などは、各社の商標または登録商標です。
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