自動車部品など各種機械部品に広く用いられる溝入れ加工は、一般の切削加工に比べ、切りくずの排出が難しく、切りくず詰まりや加工面の不良が発生しやすい、切れ刃の幅全体を被削材に接触させて加工するため、刃先にかかる負荷が高く、工具が振動しやすい等の問題点があります。
「SEC-溝入れバイト GND型」は発売以来、優れた切りくず処理性能と剛性の高さにより、上記の問題を解決し、溝入れ加工の能率向上、コスト低減に寄与してまいりました。このたび、その特長を生かし、製品ラインアップを拡充し、幅広い加工領域への対応が可能となりました。以下のアイテムを拡充し、販売開始いたします。
*1 ツールパス:
ユーザーが定義した、パーツの切り出しのための切削ツールの道筋。
*2 ブレーカ:
切削加工中に発生する切りくずを分断するために設けられた工具先端の突起や溝。
*3 びびり:
加工中、工具と切削物の間で発生する振動のこと。びびりが発生すると加工面品位の悪化とともに工具寿命が短くなる。
*4 すくい角:
切削抵抗や切りくず排出などに影響する刃先角度。
*5 PVD (Physical Vapor Deposition):
物質の表面に薄膜を形成する蒸着法のひとつで、気相中で物質の表面に物理的手法により目的とする物質の薄膜を堆積する方法。
*6 CVD (Chemical Vapor Deposition):
ガス反応を利用して、物質の薄膜を形成する蒸着法のひとつで、反応容器で加熱した基板物質上に、目的とする薄膜の成分を含む原料ガスを供給し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。