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広報誌 SEI WORLD 2012年

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SEI WORLD 2012年 01月号(vol. 412)

新年のご挨拶

社長 松本正義

  謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

  平素は格別のご高配を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

  東日本大震災により被災された皆様に、改めてお見舞い申し上げますとともに、本年が明るい年となりますよう祈念いたします。

  昨年を振り返りますと、3月11日の東日本大震災は日本社会そのものに国難ともいえる状態をもたらしました。世界においても、中東・北アフリカ諸国の政変、ギリシャに端を発する欧州信用不安、新興国のインフレ問題、そしてタイの洪水被害など、歴史的な変化、難問が表面化し、不透明感、不確実性が世界を覆いました。

  こうした情勢のなか、当社グループは、震災からの早期復旧及び関連資材の供給をはじめとして、グローバルな生産・販売ネットワークの拡充、そして新製品・新技術の開発、拡販に取り組んでまいりました。

  グローバルな生産・販売ネットワークの拡充については、中国に切削工具の量産拠点、カンボジア、フィリピンにはワイヤーハーネス製造拠点を設立し、インドでは、情報通信、鉄道など社会インフラ及び環境・再生エネルギー関連のビジネスへの展開を図るべく、11月より販売会社が営業を開始しました。

  一方、代表的な新製品・新技術としては、電解液に溶融塩のみを使用した新型二次電池「溶融塩電解液電池」、再生可能エネルギー発電設備と蓄電池を直流で連系させた「マイクロスマートグリッド実証システム」などを開発し、現在、早期製品化に向け、鋭意取り組んでいます。

  また、9月にはグローバルな人材確保、登用、育成を加速していくため、グループ・グローバル共通の人材育成、キャリア機会の提供、ダイバーシティ推進、グローバルリーダーの育成などに関する基本方針「Global Human Resource Management Policy」を制定いたしました。今後、住友事業精神と住友電工グループ経営理念を根幹に据えつつ、組織の構造改革と制度化を通じ、会社の様々な機能に取り込んでまいります。

  本年4月には、中期経営計画「12 VISION」の最終年度を迎えます。現在の事業環境は、先行き不透明、不確実な非常に厳しい状況ではありますが、目標達成に向けて、住友電工グループ一同、最後まで諦めず、ベストを尽くす所存です。「12 VISION」、さらには「Glorious Excellent Company」の実現に向けて、「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」をはじめとする住友事業精神を実践してまいりますので、本年も、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

  皆様のご健康と一層のご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

社長 松本正義

 
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