FTTHサービスを支える光ファイバ配線網のうち、地下に配線される光ケーブルには、直径0.25㎜光ファイバを4本並べて一括被覆したテープ心線をスロット溝に積層させたテープスロット型ケーブル(図1)が一般的に使用されていました。このため地下ケーブルから加入者宅に光ファイバを引き込むには、スロット溝から取り出したテープ心線の被覆を取り除き、単心光ファイバを取り出す必要がありました。
そこで今回、被覆を取り除く作業が不要で、取り扱い性にも優れた直径0.5㎜光ファイバ(図2)を束ねたユニット(図3)を実装した地下用単心型光ケーブルを開発しました。布設環境に応じて、作業性向上のために細径化・軽量化を図ったスロットレス型40心ケーブル(図4)、凍結管路の様に過酷な布設環境を想定したスロット型40心ケーブル(図5)、更に多心ニーズに応えたスロット型100心ケーブルの3種を製品化しました。また、直径0.5㎜単心線を束ねるバンドル材には、幅と光沢のある着色テープを使用しており、地下の暗所でも容易にユニットを識別することができます。
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