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広報誌 SEI WORLD 2012年

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SEI WORLD 2012年 03月号(vol. 414)

直径15.7㎜スーパーハイテンPCストランド

幹線高速道路への採用が増加!

内部充填型エポキシ樹脂塗装PCストランド

  「直径15.7㎜スーパーハイテンPCストランド」は、JIS規格の従来型15.2㎜PCストランド(1,860Mpa級)と比べ、応力レベルで20%(2,230MPa級)、荷重レベルで28%強度が向上し、橋梁などのプレストレストコンクリート構造物の補強に使用される世界最高強度のPCストランドです。

  昨年、(社)プレストレストコンクリート技術協会から「高強度PC鋼材を用いたPC構造物の設計施工指針」が発行され、スーパーハイテンPCストランドの仕様や本製品を用いたコンクリート構造物の設計施工方法が整備されました。これにより、本製品の適用方法が確立され、ますますの普及が期待されています。

  本製品を用いることにより、従来品よりも少ないストランド本数で効率良くコンクリート構造物にプレストレス(※1)を与えることができ、下記に示すような多岐にわたるメリットが見込まれます。

  スーパーハイテンPCストランドは、2004年のAKIBA_BRIDGE(施主:NTT都市開発(株)、施工:鹿島建設(株))での採用を皮切りに、着実にその実績を積み上げてきました。最近では、本製品の高速道路での初採用となる首都圏中央連絡自動車道 裏高尾橋(施主:中日本高速道路(株)、施工:鹿島建設(株)・(株)間組特定建設工事共同企業体)や、本年初夏の供用開始を待つ新東名高速道路 的場高架橋(施主:中日本高速道路(株)、施工:三井住友建設(株))に、高い防食性を有する内部充填型エポキシ樹脂塗装PCストランド(※2)の仕様で納入を完了しました。

  今後も高速道路の橋梁における採用が決まっており、本製品が国内外のあらゆるインフラ整備において幅広く貢献できるものと期待されています。

 

裏高尾橋全景

 

裏高尾橋の狭隘な桁内空間に設置されたPCケーブル

 
 

新東名高速道路 的場高架橋

 

的場高架橋の桁内に設置されたPCケーブル

 

※1プレストレス:
コンクリート桁にあらかじめ(pre)圧縮力(stress)を与えること。PCストランドをジャッキなどで緊張し、両端を専用金具で固定することでコンクリートに圧縮力を与えることにより、自重や通行車両などの荷重によるコンクリート部材の変形を抑えることができます。
※2内部充填型エポキシ樹脂塗装PCストランド:
PCストランド表面に、高品質エポキシ粉体塗装を施し、かつPCストランドの素線間の空隙にも同じくエポキシ粉体塗料を充填した防食鋼材。通常のPCストランドと比較し非常に高い防食性能を有します。

Point1:省資源・省エネルギー

工事の省力化、省資源化、省エネルギー化が見込める環境に優しいストランドです。

Point2:工期短縮

PCケーブル本数を削減し、工期短縮に寄与します。

Point3:工費削減

工期短縮や、桁の小型化・軽量化による資材の削減により、工費削減を図ることができます。

住友電工スチールワイヤー(株)

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