SISTEMAS DE ARNESES K&S MEXICANA, S.A. DE C.V. は、メキシコおよび米国向けワイヤーハーネス製造/開発/販売会社です。設立は1996年、米国K&S Wiring Systems, Inc.の子会社でしたが、昨年10月に米国K&SがSumitomo Electric Wiring Systems,Inc.に吸収され、現在は同社100%子会社になっています。アグアスカリエンテス市北に本社と倉庫を構え、工場は本社から離れたサンルイスポトシ州ならびにアグアスカリエンテス州境に立地しています。 |
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北米、中南米市場の需要増加期待により、工場の拡張、新工場の建設を進めるK&S MEXからのレポートです。
【レポーター】
K&S MEX 真鍋 淳
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顧客ニーズである、メキシコでのハーネス生産拡充と、それにともなった構成部材の現地調達の実現
私は2010月6月に赴任し、1年半が過ぎました。アグアスカリエンテスでメキシコ向けの営業業務をしています。債権債務、インボイス発行、顧客デリバリー、製品の設計変更、売上採算管理などの業務を管理しながら、価格折衝や新規車種製品の受注活動を担当しています。2008年度下期から2009年度にかけて、サブプライムローン問題に端を発する需要後退、顧客の急減産の影響で売上が大きく減少しましたが、その後の米国需要の回復、中南米新興国での新規需要の期待により、2010年度以降、顧客の生産は大きく伸びています。北米、中南米市場では、これら諸国との地理上、経済協定上の関係から、昨今メキシコでのモノづくりが見直されつつあり、こうした流れを受け、当社も既存工場の拡張、新工場の建設を進めており、2012年度から稼働の予定です。
このように市場は大きくなっていく見通しですが、中長期的に注文を得るには、顧客ニーズであるメキシコでのハーネス生産拡充と、それにともなった構成部材の現地調達を実現し、競合他社との争いに勝ち残らなければなりません。競争力あるモノづくりを実現すべく、メキシコで全社一丸でがんばっていきます。
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■現地スタッフの紹介
オラシオ オルティス オルピネダ
生産管理部エンジニアで、顧客の生産計画、先行内示、確定発注に基づいて、社内生産計画、在庫管理、完成品倉庫運営および顧客デリバリーを担当しています。低コストでかつ、顧客要求を満たす生産から納入対応をめざしています。これを達成するためには、チームワークが必須であると入社以来考えており、そのために部下をよくサポートし、私のリーダーシップを証明したいと心がけています。
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オマール ロドリグエス センデハス
品質保証部エンジニアで、顧客と直接やりとりをし、品質証明、顧客クレーム、製造不良分析などを担当しています。車種プロジェクト単位で製品開発から顧客への製品渡しまでの計画を管理し、また、発生した問題には、根本原因を調べ、各工程で対策を導入しています。自動車関連企業に勤めることで、個人として、エンジニアとして成長できていると感じています。
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【現地レビュー】料理に、旅行に、魅力たっぷり メキシコ
ユネスコ世界遺産が29カ所
アグアスカリエンテス州はメキシコシティまで500㎞、グアダラハラまで240㎞、モンテレーまで580㎞、メキシコの中で工業化が最も進んだ中央高原地帯の中に位置し、多くの企業が進出をしている州です。
州都は人口90万人とメキシコの中で13番目の都市です。上記の通りメキシコ主要都市と比較的近く、活気があります。メキシコ全土を見渡すと、メソアメリカの古代遺跡やスペイン人に築かれたコロニアル都市、自然保護区など、全29カ所がユネスコ世界遺産に登録されています。日本と比べGWやお盆、年末年始といった国民的な長期連休がない点は残念ですが、旅行の魅力がたっぷりな国です。
Tortillaにテキーラ!
メキシコ料理といえば、何といっても各種Chile(唐辛子)とトウモロコシ生地を薄く焼いた主食のTortillaです。Chileはものによっては辛いというより痛みを感じるほど。お酒といえばテキーラ。メキシコ人はよく飲んでよく踊ります。こちらは高地で空気は薄いうえ、アルコール度数は高く、そんな状況で踊らされると息も絶え絶えになりますが、現地の方はみんな悪酔いなどせず、明るく実に楽しそうです。
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会社概要
正式名称 |
SISTEMAS DE ARNESES K&S MEXICANA, S.A. DE C.V. |
設立年月 |
1996年7月 |
事業内容 |
ワイヤーハーネスの製造/販売 |
代 表 者 |
勝山 誠 |
従業員数 |
1,647人(2011年12月時点) |
日本人駐在員数 |
9人 |
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