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広報誌 SEI WORLD 2012年

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SEI WORLD 2012年 07月号(vol. 418)

自動車用ワイヤーハーネス

電線とコネクタ等の部品の集合体で、自動車の情報とエネルギーを結ぶ電気配線システム

自動車用ワイヤーハーネス

■製品データ
生産開始 1961年
(自動車用ワイヤーハーネス)
生産拠点 世界30カ国以上
売上高 7,401億円(2011年度)

ワイヤーハーネスの役割は?

  ワイヤーハーネス(組電線)の役割は、自動車やコピー機などの機器に搭載された電子部品や電装品を電気的に接続し、相互の情報と電力の伝送を中継することです。ワイヤーハーネスを構成する電線の1本1本は、電源をとるためのもの、センサーの信号を送るもの、操作情報を伝達するものなど、それぞれが違う役割を担っています。これを人間に例えると神経や血管に相当し、自動車や機器の動作の根幹を担う重要なパーツであると言えます。

どうやって作られているの?

  電線、コネクタ等の部品は、用途や機能、また形状などに応じて様々な種類があるハイテク製品ですが、これらは、最終的にひとつずつ人の手で組み込まれワイヤーハーネスとなります。グローバル最適生産の実現のため、30以上の国で13万人以上の人が生産活動を行っています。つくる人や国によって品質にバラツキがあってはいけないので「世界同一最高品質」をスローガンに掲げています。また、工場レイアウトや生産ラインなどについてバーチャルに検討・検証ができるシミュレーションシステムを採用するなど、高品質で効率的な生産体制を構築しています。

■技術者に聞きました

住友電装(株)西部事業本部  園田 哲也

開発をする上で難しいことはなんですか?

  開発する商品に「高品質」、「低コスト」、「最軽量」の3つの要素を同時に実現させなければならないことです。この3つの要素は異なった性質を持っており、例えば「高品質」を求めた結果が一概に「低コスト」に直結するわけではありません。しかしながらこの3つの要素を同時に成立させることは商品を開発するにあたり必ず克服しなければならない課題です。「世界初」、「世界最高」、「オンリーワン」にこだわり日々挑戦しています。

最近の開発品を教えてください。

  世界初の撚線構造の細物アルミ電線を使用した「自動車用低圧系アルミハーネス」です。近年、環境への高まりを背景に自動車はさらなる燃費向上とCO2削減が求められており車両の軽量化が大きな課題となっています。私たちは、重たいものでは車両1台あたり20kgにもなるワイヤーハーネスの軽量化開発に挑み、このアルミハーネスで大きな軽量化効果を挙げることに成功し、トヨタ自動車(株)の新型ラクティス、新型ヴィッツのドアパネルに採用されました。今後も技術を進化させ採用部位や車種の拡大を実現し、さらなる自動車の軽量化に貢献していきたいと考えています。

当社製品のどういった点がお客様に喜ばれていますか?

  当社製品の強みは「品質の高さ」と「技術力の高さ」です。ワイヤーハーネスは多くの構成部品から成り立っており、各々の部品とそれらを組み合わせた製品に対して品質と技術力が求められます。当社製品は多くの部門の技術の英知を結集しており、また全社を挙げての品質活動が「世界同一最高品質」のワイヤーハーネスを造り上げており、お客様から大きな信頼を得られていると実感しています。

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