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広報誌 SEI WORLD 2012年

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SEI WORLD 2012年 10月号(vol. 421)

路車協調システム

当社は、1960年代にコンピュータ制御による道路交通管制システムなどの研究をスタート。以来、安全な道路交通社会、ITを駆使した環境配慮型社会の構築に貢献しています。

■製品データ
納入実績 光ビーコンを利用した安全運転支援システムを2010年度に納入、2011年7月よりサービス開始(東京、神奈川)
生産拠点 大阪製作所(住友電工システムソリューション(株)生産システム事業本部)

光ビーコンヘッド

 

制御機

 

U波アンテナ

路車協調システムってなに?

  路車協調システムとは、交差点付近に設置された路側通信装置と車両の間での路車間通信を利用して、人/車/インフラが繋がることで、これまで得られなかった情報を使った「安全」「円滑」を向上する新しいサービスを実現するシステムです。

  例えば、「安全運転システム(DSSS)」では、信号の予定情報を提供することで信号の見落としを防止するシステムや、右折時にドライバーから見づらい直進車をセンサで検出して提供することで右折事故を防止するシステムなどが検討されています。また、車両から収集する位置/ウインカーなどの情報を利用することによる信号制御の高度化も目指しています。

住友電工グループは何を手がけているんですか?

  交通管制システムで培った「システム構築技術」、「通信/センシングなどの要素技術」を活用して、光ビーコンや700MHz帯路側無線装置、車両センサなどの交差点周辺に設置する機器から、交通管制センターで行う信号制御アルゴリズムや情報提供管理まで、システム全体をトータルでサポートしています。

  また、従来の交通管制システムがインフラ側で閉じたシステムであるのに対し、路車協調システムは車両側との連携が必須であるため、当社はインフラ側代表として、カーメーカーを含めたシステム検討の中心となって、システム実現に取り組んでいます。

■技術者に聞きました
担当の業務を教えてください。

住友電工システムソリューション(株) 新ITS開発部  谷口 裕一

  社外での路車協調システム全体の検討や規格化に参加するとともに、社内では路車協調システムで利用される路車間通信装置(光ビーコン、700MHz帯ITS無線装置)の開発リーダーをしています。

路車協調システムを開発する上で難しいことはなんですか?

  路車協調システムは、既存の交通管制システムとの整合性を意識しつつ、社外の多くのステークホルダーからの要求に対し、最適な着地点を見出すことが最も難しいことであり、最もやりがいのあることと感じています。

最近の開発品を教えてください。

  従来の光ビーコンがスポット通信などの制約があるのに対し、より路車協調システムに適した広い通信エリアで連続的に情報を更新可能な700MHz帯ITS無線装置を開発しています。こちらは、2012年に発行された無線規格「ARIB STD T-109」に準じた無線装置であり、フィールドでのシステム検証やサービスの効果/受容性検証実験を経た上で、近い将来の製品化を目指しています。

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