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広報誌 SEI WORLD 2012年

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SEI WORLD 2012年 12月号(vol. 423)

ポアフロン

住友電工は、1963年にPTFE(四弗化エチレン樹脂)を使った延伸加工技術の特許を取得しました。1970年代に研究開発を進め、1982年より製造販売。現在は、住友電工ファインポリマー(株)で製造を行っています。

■製品データ

製造販売開始 1982年
生産拠点 日本
 

ポアフロンってなに?

   ポアフロンとは、住友電工が製造する100%PTFE(四弗化エチレン樹脂)の微細な空孔を数多くもたせた多孔質材料です。優れた耐薬品性、高強度、高い透水率、高い耐熱性などの特長があります。

どんなところに使われているの?

アルカリ整水器(当社膜内蔵)(写真提供:(株)日本トリノ)

  ポアフロンは、半導体、液晶、医薬、食品などの幅広い業界で濾過膜として使用されています。

  濾過用途以外でも撥水性、耐候性、低誘電特性を利用し、自動車、家電製品などの電子部品用防水膜、電線の被覆材、電池隔膜、アルカリ整水器の電解用隔膜としても活用されています。

■技術者に聞きました
ポアフロンを製造する上で難しいことはなんですか?

住友電工 ファインポリマー(株) 機能品事業統轄部 辻脇 寛之

  ポアフロン製品は、その用途から孔径が最も重要な品質要素の一つです。PTFEファインパウダーを潤滑助剤と混合する工程から成型、押出、圧延、延伸、熱固定に渡る全工程に、孔径を制御するパラメータがあり、その孔径範囲は10µm~数nmまで要求されており、精密な孔径制御を当社独自の加工技術で行っています。

当社製品のどういった点がお客様に喜ばれていますか?

  ポアフロン製品には様々な用途があり、また同一用途であっても使用環境が異なれば当然、求められる形態や孔径、膜厚等の要求仕様は異なります。それらの多岐にわたるお客様のご要望に対応できる豊富な品揃えと、サービスがお客様にご満足いただけていると考えております。

最近の開発品を教えてください。

  同一孔径にて従来比およそ2倍の流量特性を有する高流量膜の開発、量産化を行いました。小孔径と高流量の相反する物性を併せ持つこの膜はお客様に好評で、主に半導体分野で使用されます。

WEBサイト http://www.sei-sfp.co.jp/products/index.html#cat2

・「ポアフロン」は、住友電気工業(株)の登録商標です。

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