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広報誌 SEI WORLD 2013年

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SEI WORLD 2013年 01月号(vol. 424)

新年のご挨拶

社長 松本正義

  謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

  平素は格別のご高配を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

  東日本大震災から早2年が経過しようとしていますが、被災された方々に、改めてお見舞い申し上げますとともに、本年が明るい年となりますよう祈念いたします。

  昨年の世界経済を振り返りますと、欧州では債務危機が深刻化し、新興国の成長も減速、米国の景気回復の足取りも鈍く、総じて景気減速がグローバルに拡大する状況となりました。日本も、エコカー減税や震災復興需要により内需は底堅く推移したものの、円高や海外経済の減速等による輸出の減少により、景気は弱い動きとなりました。

  こうした厳しい情勢のもと、当社グループは、グローバルな成長市場・分野への拡販や生産最適化による徹底したコスト低減に取り組むとともに、新技術・新製品の開発・拡販に注力いたしました。

  自動車関連では、アセアン、メキシコ等でのワイヤーハーネスの生産増強を図るとともに、産業素材関連では、自動車生産が拡大するインドネシアでの切削工具、焼結部品、オイルテンパー線の生産を決定いたしました。また、情報通信・システム関連では、光ファイバ・ケーブル、光機器のグローバルでの拡販を進める一方、ベトナム拠点への生産シフト等による光・電子デバイスのコスト低減に取り組んでおります。

  一方、新製品・新技術については、環境エネルギー分野では、昨年7月より当社横浜製作所で大規模蓄発電システムの実証運転を開始し、レドックスフロー電池や集光型太陽光発電装置等の事業化を推進しております。また、昨年10月より日本で初めて、高温超電導ケーブルを電力系統に連系する実証運転を開始しました。エレクトロニクス関連では、独自材料であるアルミセルメットを用いた電気二重層キャパシタや、発振波長530nm帯で100mW以上の光出力を有する純緑色半導体レーザの開発に成功、引き続き開発を加速化してまいります。

  本年も先行き不透明、不確実な、非常に厳しい事業環境が予想されております。中期経営計画「12VISION」目標に少しでも近づくべく、そして、当社グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に向けて、グループを挙げて邁進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

  皆様のご健康と一層のご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

 

社長 松本正義

 
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