■技術者に聞きました
「Thunderboltケーブル」を開発する上で難しいことはなんですか?
10Gbpsの高速伝送はこれまでデータセンターといった業務用に用いられてきましたが、ケーブルが太くて固いといった課題がありました。民生用のPC接続ケーブルには柔らかい/しなやかといった取り扱い性が求められるため、ケーブル内の導体構造からその配列位置まで最適化する必要があります。また、長距離伝送を可能にするThunderbolt光ケーブルは、光ファイバであることを意識せずにご使用頂けるよう、万が一折り曲げたり結んだりしても断線しないようなケーブルを開発しました。
当社製品のどういった点がお客様に喜ばれていますか?
メタルケーブルでは、使用環境に併せて長さを選べる0.5m~3.0mのラインナップの多さでご好評を頂いています。光ケーブルでは、当社が世界で初めてインテル認証を取得しました。PCやHDD装置などからの騒音を嫌う音響映像制作・編集業界の方々から、編集室とサーバー室を接続する際の長距離ケーブルとして評価して頂いています。
最近の開発品を教えてください。
メタルケーブルでは、更に取り扱い性を向上するためにケーブル径が細い製品を開発しました。一般にケーブルを細くすると高速信号波形は劣化し伝送性能が落ちますが、当社の電線技術及び新開発のコネクタ内部回路により、従来品と同等の性能を実現しました。近日中に発売を開始する予定です。
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