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広報誌 SEI WORLD 2013年

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SEI WORLD 2013年 03月号(vol. 426)

次世代無線通信規格に対応した広帯域高効率無線アンプを開発

  このほど、次世代無線通信規格LTE-Advancedに対応し、2.6GHz帯を広くカバーでき、かつ電力効率の高い、携帯電話基地局用の広帯域高効率無線アンプを開発しました。

  近年、スマートフォン等の普及による通信トラフィック量の急増に対応するために、携帯電話基地局装置の通信容量の拡大が急務となっています。通信容量拡大のための技術の一つに、無線通信の帯域幅の拡張があり、現在使われている無線通信規格LTEの次世代規格となるLTE-Advancedでは、帯域幅を現在の20MHzから最大100MHzまで拡張する技術が採用されています。

  その一方で、高速化・広帯域化が進むLTE-Advancedでは、携帯電話基地局の消費電力の増大が大きな課題で、携帯電話基地局の消費電力の大半を占める無線アンプの電力効率を大幅に改善する必要があります。現在は、電力効率の良いドハティ方式の無線アンプ(※1)(以下、ドハティアンプ)が主流ですが、一般的なドハティアンプは帯域幅が数十MHz程度で、LTE-Advancedに対応するためには、より広帯域で、かつ電力効率が高い無線アンプが必要になります。

  当社は、これまで培ってきた無線増幅器技術をベースに、ドハティアンプを構成するアンプモジュールの基本波および複数の高次高調波の帯域内の整合を最適化することで、ドハティアンプの広帯域化を実現しました。今後、今回開発した技術をベースに3.5GHz等、より高い周波数への対応や更なる広帯域化、高効率化へ取り組むとともに、RRH(※2)製品へ実装するための量産技術の開発を進めていきます。

RRHと広帯域高効率無線アンプの構成

※1ドハティ方式の無線アンプ:
最大送信電力に対して、半分の送信電力を持ったアンプモジュールを2つ使って構成するアンプ。
※2RRH:
Remote Radio Head。無線信号の送受信を行う装置のこと。

 

特長1:100MHz以上の広帯域で53%以上の高効率を維持

周波数毎の効率と利得の特性

特長2:従来のドハティ方式と同程度の部品コストで実現可能

特長3:LTE~LTE-Advanced規格対応の広帯域な無線通信システムに最適

 

情報通信研究所

 
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