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広報誌 SEI WORLD 2013年

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SEI WORLD 2013年 05月号(vol. 428)

太陽光発電用パワーコンディショナ・POWER DEPO蓄電システム

住友電工は、再生可能エネルギーの実用化と利用拡大のため、太陽光で発電した直流電力を交流電力に変換する装置(パワーコンディショナ)と太陽光発電システムと組み合わせて使える小型蓄電装置「POWER DEPO」を開発しました。

 

パワーコンディショナ

 

POWER DEPO

 
■製品データ
発売開始時期 2013年
 

パワーコンディショナとPOWER DEPOってなに?

  太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、パワコン)は、太陽光パネルで発電された直流電力を家庭等で使える交流電力に変換する機器です。本パワコンでは、データ計測・表示機能を搭載、発電・消費・受電電力をリアルタイムで表示し、発電システムの状態を「見える化」します。また日々、データ計測を行うため、毎日の発電状態だけでなく、過去の発電・消費・受電電力量をチェックすることも可能です。さらに本パワコンは、最近増えてきた集合住宅の戸別設置方式や、市街地の戸建住宅に最適な定格出力1.8kWで、業界最小・最軽量、屋外にも設置できます。

  POWER DEPOは、災害等による商用電力停止時の非常用電源として使える小型蓄電装置です。家庭用コンセントだけでなく停電時にも電力が供給される太陽光発電用パワコンの自立運転コンセントからも充電ができます。また、制御弁型鉛蓄電池を搭載し、定格300VA出力時で最大5時間の電力供給が行えます。さらに、停電時の非常用電源としてはもちろん、右の図のように当社のパワコンと組み合わせて使用することで、夜間や悪天候時など太陽光発電システムの出力が低下するときに電力をバックアップし、発電した電力をムダなく活用するとともに、負荷に対し安定した電力を供給することができます。

2013年4月現在

■技術者に聞きました
開発する上で難しかったことはなんですか?

パワーシステム研究所 機器・システム部 電力制御グループ  阿比留 健志

  業界最小のパワコンを目指すにあたり、屋外での使用を可能にするための密閉構造化と、十分な放熱性能を両立するのが困難でした。パワコンの信頼性を高める上で、装置内の熱を外部に逃がし、熱が内部にこもらないようにすることが非常に重要です。しかし、パワコンのサイズと放熱性能はトレードオフの関係にあり、小型化しようとすると、その分十分な放熱を確保するのが難しくなってきます。そんな中、発熱部品の配置の工夫と、筐体を熱伝導の良いアルミ製にすることにより、十分な放熱が可能となり、パワコンの小型化を実現することができました。また、POWER DEPOは、東日本大震災をきっかけに開発を開始したため、震災時にも安全にご使用頂けるように、大震災クラスの揺れに対しても転倒しないよう重心設計と構造に工夫をしています。

当社製品のどういった点がお客様に喜ばれていますか?

  当社のパワコンは、小型の形状により、限られた屋内外のスペースを有効に活用できるという点で好評を頂いています。入力電流容量が大きいため様々な発電モジュールを接続できることも評価されています。また、POWER DEPOは性能と安全性に加え、蓄電池の交換作業が非常に簡便となる造りとなっており、ユーザーだけでなく定期的なメンテナンスを行うサービス・設置業者からも喜ばれています。

WEBサイトURL http://www.sei.co.jp/RandD/theme/power/index.html

・「POWER DEPO」は、住友電気工業(株)の登録商標です。

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