去る5月23日に、本年度をスタートとし2017年度を最終年度とする新中期経営計画「17VISION」を公表しました。
当社グループは、これまで07VISION、12VISIONと、5年先のあるべき姿を定め、業績をはじめとする数値目標を設定し、中期経営計画に取り組んできました。07VISIONでは、数値目標を一年前倒しで達成したものの、12VISIONについては、リーマンショックや国内外の大きな天災、円高といった難題もあり、業績面では皆さまのご期待に添えない結果となりました。
これからの世界を俯瞰しますと、持続可能・循環型社会、超高度情報化社会、長寿・高齢化・介護社会が到来し、さらに世界的な都市化の進展などにより、新たな社会ニーズが出現してきます。また、先進国の成長鈍化が顕著になる一方で新興国市場が一層拡大、新興国企業も台頭し、グローバルな競争が一段と激化するでしょう。こうした認識を踏まえ、17VISIONでの成長戦略の基本的な考え方として、基本に忠実でありながらも、常に事業の革新に挑戦していくという思いを込め、「イノベーション」をキーワードに掲げました。
当社グループには、自動車、エネルギー、情報通信をはじめとする多様な技術・製品があり、17VISIONでは、それぞれに新たな社会ニーズへ対応していくとともに、これらを組み合わせて環境・都市インフラといった領域へも事業を展開していきます。そして、ライフサイエンスや資源といった、当社として新たな領域にも挑戦していきます。
来年の事を言えば鬼が笑う、の如く、将来、特に外部環境の予測は難しいものでありますが、人材やモノづくりや財務という内部基盤をきっちりと固め、グループ一同、5年後にありたい姿の実現に向かって邁進する所存です。
皆さまにおかれましては、引き続きのご支援、ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。
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