First Sumiden Circuits, Inc. (略称FSCT)は1996年3月にFPCの製造会社として設立されました。住友電工グループにはアジア圏に複数のFPC製造拠点がありますが、FSCTでは携帯電話やHDDといった主力分野向けのほか、液晶/デジカメ/ゲーム/光ディスク/自動車など、多種多様な用途に使われるFPCを製造販売しています。今年度からは携帯電話向けの大規模案件の生産が始まるため、現在スタッフ一丸となってがんばっています。 |
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携帯電話やHDDのほか多種多様な用途に使われるFPC(フレキシブルプリント回路)の製造販売拠点として活躍するFSCTからのレポートです。
【レポーター】
FSCT トレーニー(2013年3月時)
山本 雄毅
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今年1月トレーニーとして派遣され、営業業務の習得に奮闘!
FSCTはマニラ空港から車で約1時間、南東約40kmのラグナ州の工業団地内にあります。当社は1996年3月に、住友電工・住友商事(株)・地元の有力企業グループのロペスグループの3社により、FPCの製造拠点として設立され、2011年12月に住友電工の100%子会社となりました。当社は設備集約型の上工程、労働集約型の下工程に加え、実装工程も有しておりFPCの一貫生産が可能です。売上の大半は輸出で、主管であるプリント回路事業部や世界中に点在する住友電工グループ販売拠点と連携しながら、全社員一丸となりSEQCDD(S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発)強化に取り組んでいます。
私は2013年1月から4月まで、住友電工の電子回路営業部からトレーニーとしてFSCTに派遣され、大手携帯電話メーカー向けの営業担当業務の実習をしました。ローカルスタッフは、明るさとホスピタリティを持って、英語が苦手で、まだまだ十分なやりとりができなかった私と、気さくにコミュニケーションを取ろうとしてくれました。トレーニー期間中、少しでも早く英語アレルギーを克服し、実習の成果をあげられるよう、がんばりました。
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■現地スタッフの紹介
Judy May Padilla(ジュディ・メイ・パディラ)
私はFSCTで働き始めて今年で13年になります。現在は検査工程のラインリーダーとして勤務しています。私がラインリーダーになれたのは、上司の指示、アドバイスを頭に叩き込み、自分なりに何をすべきなのか考え、仕事に取り組んできたからだと考えています。私は、これからもこの仕事に対する姿勢を貫き、FSCTのさらなる発展に貢献していきたいと考えています。
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Ruby Quianbao(ルビー・クイアンバオ)
私は現在、実装工程の主任として勤務しています。最初は慣れない製品を扱うのには大変苦労しました。帰宅が深夜になることもありましたが、降りかかってくる問題は、自身をステップアップさせるチャンスだと前向きに捉えられたこと、またそういった仕事に対する私の考えを、周囲が評価してくれることが、ここで働き続けたいと思うモチベーションにつながっています。
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【現地レビュー】日本とは違う、フィリピンの風習
誕生日は散財日?
日本ではふつう周りの人たちに誕生日を祝ってもらうものですが、フィリピンでは誕生日を迎えた本人が周りの人たちに、感謝の意味を込めてごちそうをするという文化があります。トレーニー期間中、私も運良く(!?)三宅社長の誕生日に居合わせることができました。食堂では、スタッフ100人超に用意された社長からのプレゼント(ごちそう)をいただくことができました。
おやつの時間 メリエンダ
ここフィリピンには3度の食事以外に「メリエンダ」とよばれるおやつの時間があります。驚かされるのはメリエンダの内容で、スイーツやお菓子だけではなく、米/麺/肉類などの主食級の食事をとることも多いようです。またメリエンダの回数は1日に1回とは決まっておらず、多い人では1日に複数回のメリエンダタイムがあるそうです。FSCTでも勤務時間中に1日2回、しっかりとメリエンダの時間が確保されています。
フィリピン人の英語力
フィリピンではフィリピン語のほかに英語が公用語として話されており、2012年実施の調査では、英語をネイティブとしない国の中で世界トップの英語力を誇っています。街のショッピングモールやレストランなど、ほとんどの場所で英語が通じるので、日本人にとっても比較的敷居の低い国なのではないでしょうか。みなさんもぜひフィリピンに遊びにきてください!
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会社概要
名称 |
First Sumiden Circuits, Inc. |
設立年月 |
1996年3月 |
事業内容 |
FPCの販売・製造 |
代 表 者 |
三宅 久裕 |
従業員数 |
2,358名 |
日本人駐在員数 |
5名 |
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