当社と米国のタングステン粉末メーカーであるBuffalo Tungsten Inc. (BTI社)の子会社のNew York Tungsten L.L.C.との合弁で設立したNiagara Refining LLC(NIRE社)において、2014年3月から希少金属であるタングステン鉱石の精錬とスクラップのリサイクルにより、タングステンの中間原料である三酸化タングステン(WO3)を生産する事業を開始します。
当社超硬工具製品の主原料であるタングステンは、そのほとんどを輸入に依存しています。また、タングステンは埋蔵されている国が限られており、主に中国に偏在しているため、常に供給リスクにさらされています。
これまで、当社では、住友電工グループ会社である(株)アライドマテリアルが三酸化タングステン(WO3)を中国他、海外から調達し、超硬工具の原料となる炭化タングステン粉(WC)を製造しています。
今般、NIRE社が稼働することにより、これまで海外から調達していたタングステン原料である三酸化タングステン(WO3)を世界のタングステン鉱山からの鉱石と、市場から回収したスクラップを原料として、当社グループ内で生産できるようになります。
今後、NIRE社は三酸化タングステン(WO3)の生産、また、(株)アライドマテリアルは炭化タングステン(WC)粉末の生産と、当社グループ内にて一貫して超硬工具の粗原料から完成品まで生産することで、グループ内の連携による生産最適化によるシナジー効果を追求し、一層の競争力強化を図っていきます。
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