謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。
国内景気には明るさの感じられる新年のスタートとなりましたが、グローバルに見ますと、米国経済は緩やかな回復基調で推移しているものの、欧州はまだ本格的な回復が望める状況ではなく、久しく世界経済を牽引してきた中国の減速が顕著になり、その影響でASEAN諸国などでも成長の勢いが鈍っています。
このような環境ではありますが、当社グループの本年度の業績は、上期は前年同期比で増収増益、通期予想も当初予想を上方修正するところまで持ち直してまいりました。これもひとえに皆さまのご支援のおかげであり、本年はこの勢いを本物にして、さらに加速させたいと考えております。
当社グループは、今年度から新しい中期経営計画「17VISION」をスタートさせました。これからの5年で、「イノベーション」(事業の革新)をキーワードに、既存の事業領域の成長はもちろんのこと、既存事業の融合した領域、さらにはもっと新しい領域にも果敢に挑戦していく、という計画であります。
情報が瞬時に世界を駆け巡り、過去とは比較にならない規模で変化が生じている結果、過去の延長線上にはない「非連続な変化」が世界のあちこちで起こっています。「17VISION」を進めるにあたっても、さまざまな場面で非連続な変化に直面することと思いますが、いつも「お客さまのニーズ、社会のニーズは何か」「当社はどのような価値を提供できるのか」など根本に立ち戻って考え、過去にとらわれず「創造的破壊」の精神をもって最適なソリューションをご提供できるようにしたいと考えております。レドックスフロー電池、溶融塩電池、超電導、マグネシウム合金、アルミハーネスなど、社会に新しい価値を提供できる新技術・新製品が多数控えており、これらをうまく立ち上げるべく、研究開発部門、製造部門、マーケティング部門が三位一体となって「萬事入精」、精一杯努力いたしますので、本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆さまのご健康と一層のご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
|