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広報誌 SEI WORLD 2014年

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SEI WORLD 2014年 01月号(vol. 436)

GE-PONシステム「FSU7100」

  住友電工グループは、光ファイバ・ケーブル、光・電子デバイス製品、ネットワーク製品など、今日の情報通信インフラを支える製品・技術を多数提供しています。その中でも光ブロードバンドアクセスを支え、FTTHサービスを高速かつ安価に提供する光加入者ネットワーク「GE-PONシステム」製品についてご紹介します。

■製品データ

製造開始 2012年
 

EPONってなに?

  「EPON」とは、Ethernet Passive Optical Network の略で、一本の光ファイバを途中で分岐させて複数ユーザでシェアすることにより、安価に高速なデータ通信を実現できる伝送方式です。電話局-加入者宅区間での双方向通信に、この方式が用いられています。

  当社グループは、2005年からGE-PONと呼ばれる1GbpsのEPON製品の販売を開始し、日本やアジア各国の通信キャリアに豊富な納入実績を有しております。

 

当社GE-PON製品の特長は?

  当社の次世代GE-PONシステム局側装置「FSU7100」は、高密度実装により、当社従来製品比で5倍以上の加入者を収容可能で、動画配信の増加や超高画質コンテンツの登場により、今後さらに高まるトラフィック需要を支えることが期待されています。

  また、FSU7100は、電話会社だけでなくケーブルテレビ会社の運用設備との親和性も高く、米国ケーブルテレビ技術標準化団体CableLabsからDPoE1.0の適合認証を日本企業で唯一取得しています。既にGE-PON対応の製品を米国ケーブルテレビ事業者に出荷開始しており、本年は、従来の10倍の10Gbpsの通信速度を提供する10G-EPONに対応予定です。

  本製品は、光デバイスからシステムに至る住友電工グループの技術を結集した製品であり、昨年の10月に米国で開催されたケーブルテレビ業界向けの展示会で動展示を行い、ご好評をいただきました。

※GE-PONの呼称は、10Gbpsの登場により、標準化団体ではGE-PONから10G-EPON, 1G-EPONと区別した呼称に変化してきています。

■技術者に聞きました

住友電工ネットワークス(株)第一技術本部 FTTH機器部 第一開発課 木崎直也 住友電工ネットワークス(株)第一技術本部 FTTH機器部 第三開発課 冨山純恵

開発に苦労したところはどこですか?

  10Gbpsの高出力光レーザーを高密度で実装しようとすると、消費電力と発熱が大きくなってしまうという問題がありました。放熱板の形状や部品の配置を工夫するとともに、ハードウェア部分だけでなくソフトウェア部分の省電力化も徹底して行い、評価試験を繰り返しながら、改良を重ねて製品を仕上げました。また、本製品の内部接続に用いた高速な電気信号には、伝送に伴う減衰が大きいという特性があるため、信号の品質を許容範囲に維持する新たな技術や工夫の考案が必要でした。

当社製品のどういった点がお客さまに喜ばれていますか?

  近年私たちのライフスタイルに溶け込んできた動画配信・高画質コンテンツといったサービスを支えることができる当社の10Gbps技術に対し、電気通信事業者さまやケーブルテレビ事業者さまから大きな期待をお寄せいただいています。また、当社は基本的な機能に加えて、お客さまのニーズに合わせたオプション機能も提供させていただいておりますので、お客さまがご希望されるネットワークの構築が可能という点でも評価していただいています。

WEBサイト http://www.sumitomoelectric.com/olt-fsu7101.html

・DPoEは、米国 Cable Television Laboratories, Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。

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