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広報誌 SEI WORLD 2014年

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SEI WORLD 2014年 02月号(vol. 437)

寒空の街角を見ながら思うこと

社長 松本正義

  最近、就職活動中と思しき若者を見かけることが多くなりました。スマートフォンとビルの看板とを見比べながら、不安そうに歩いている姿を見ると、自分が社会に出た頃を思い出します。情報技術の普及により、学生の皆さんがアクセスできる情報量は昔に比べれば格段に増えていますが、それですべてがわかるわけでもありません。社会に出て新しい環境に飛び込むときの不安は、今も昔も変わらないのではないでしょうか。

  多くの会社を訪問する中で、志望企業を絞り込む条件として「社風」を挙げる人も多いと聞きます。説明に出てくる社員も十人十色のはずですが、文字情報だけではわからない、その会社に共通する「色」や「匂い」のようなものを感ずるのでしょう。「カルチャー」と呼んでもよいかもしれません。

  組織のカルチャーは、とても力のあるものです。物事を判断するときのベースになりますので、うまくはまればビジネスの強い推進力になります。一方、マイナスの局面ではカルチャーが足かせになって同じ思考を繰り返し、泥沼から抜けられないこともあります。過去の延長線上にない「非連続な変化」が世界中で生じている昨今、過去の経験によって育まれてきた「組織のカルチャー」では対処できないことも出てくることでしょう。今後、将来にわたって企業が持続的成長をするためには、人事異動や組織改正を継続的に行うとともに、人材の多様性を高めることで、組織が一つのカルチャーに安住することをよしとせず、絶えず刺激を与え続け、創造的破壊を進めることが大事だと思います。

  寒そうにコートに身を包んで説明会に向かう彼ら彼女らの多くは、いずれ何らかの組織に入っていくことでしょう。そのときに、彼ら彼女らはどんな色に染まるのでしょうか。それとも、組織をどんな色に変えるのでしょうか。いずれにせよ、有為な人材が思う存分持てる力を発揮できるような場を、企業は準備しなければなりません。

 

社長 松本正義

 
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