当社は、金属を切る、削る、穴をあけるなどの加工に用いられる切削工具を販売し、機械加工分野における生産性向上と加工コスト低減に貢献しています。現在は、住友電工ハードメタル(株)にて開発・製造を行っています。
■製品データ
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ストロングマルチドリル HX型ってどういったところに使われているの?
当社では、主に自動車部品や航空機部品、電子部品に至るまで、さまざまな穴あけ加工に用いるドリルを製造・販売しています。直径が68mmもある大型のものから、電子部品の加工に使われる0.1mm以下の微小なものまで、広いサイズのドリルを扱っています。
ストロングマルチドリルHX型は、主に自動車や建設機械のエンジン部品、工作機械など、鋳鉄※で作られた大型部品の穴あけ加工に用いられます。
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ストロングマルチドリル HX型の特長はなんですか?
「ストロングマルチドリルHX型」は、従来のドリルに比べて1.5~2倍という高い能率で穴あけ加工することが可能です。
ドリルのシンニングと呼ばれる中心部分の形状を工夫することで、加工中に発生する負荷を低減しました。また、剛性の向上と切りくずの排出性を高めることで、機械加工の生産現場における生産性UPに貢献しています。
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※鋳鉄:
高温で溶かした鉄を鋳型に流し込んで製造される。鋳物とも呼ばれる。
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■技術者に聞きました
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ストロングマルチドリル HX型を開発する上で難しかったことはなんですか?
能率を上げて穴あけ加工を行うと、設備が高負荷のために止まってしまいます。しかし、負荷を下げるために刃先を鋭くすると、今度はドリルの方が負荷に耐え切れず、折れてしまいます。試行錯誤の末、これまで直線形状だったシンニングと呼ばれる部分を、曲線にするという『RXシンニング』の開発に至りました。これにより、能率を上げても破損しない、名前通りの力強いドリルが完成しました。
当製品のどういった点がお客さまに喜ばれていますか?
トラックや建設機械のエンジンのように大きな部品では、締結ボルト用に多数の穴をあけます。ストロングマルチドリルHX型は、これまでのドリルに比べて2倍の能率で使用することができ、工具の寿命も延ばすことができます。生産性向上とコストダウンを両立できるため、お客さまからも喜ばれています。
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