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広報誌 SEI WORLD 2014年

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SEI WORLD 2014年 06月号(vol. 441)

集光型太陽光発電装置(CPV)を製品化
~次世代太陽光発電システムとして、宮崎大学に設置、運転開始 ~

  当社は、次世代の発電システムとして期待される集光型太陽光発電装置(以下、CPV)を製品化し、このたび国立大学法人宮崎大学の木花キャンパス内に設置、発電を開始しました。

  CPVは、高日射環境において結晶シリコン太陽電池など従来型の太陽光発電システムに比べ、優れた発電能力を発揮します。当社は、2010年より「薄型」でかつ「軽量」を特長とするモジュールの開発に着手し、2012年から社内でシステム実証運転をしてきました。

  今回設置したCPVは、64モジュール搭載システム2基となり、2基を合計したモジュール定格出力は15kW以上(測定条件CSTC)となります。また、当社のCPVモジュールは、発電出力を落とすことなく「絵」や「文字」をモジュールに映し出すことが可能で、1基には全面に大学のロゴマークを表示しています。

  今後も当社CPVの優れた特長を活かしながら、よりコストパフォーマンスの高い製品開発を推し進め、高日射環境の国々や地域を中心に、新しい発電システムとして拡販していきます。

当社横浜製作所に設置したCPV(2012年7月~)   宮崎大学に設置したCPV

CSTC:
IEC国際規格「Concentrator Standard Test Conditions」の略称

 

当社CPVの特長

(1)高効率、高出力でかつ高温度環境に優れた発電システム

  CPVは、発電効率が極めて高い化合物半導体の発電素子を用い、太陽を正確に追尾しながらレンズで直達日射光を集め発電する仕組みになっています。発電効率は標準的な結晶シリコン太陽電池に比べて約2倍で、また発電素子の温度依存性がほとんどないことから、CPVは直達日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムとして期待されています。

(2)薄型で軽量なモジュール

  集光型太陽光発電装置業界でトップレベルとなる、厚み約100mm、重量10kg未満の薄型軽量モジュールを開発しました。薄型で軽量なモジュールは、輸送時のモジュール積載効率の向上や現地設置作業効率の向上、また、太陽を追尾する架台に多く搭載できるなどのメリットがあり、発電システムのトータルコスト低減に貢献できると考えています。

(3)設置エリアの有効活用

  太陽を追尾する架台の上にCPVモジュールを設置する構造のため、モジュール下のスペースを駐車場、花壇、農地などとして活用することが可能です。

 

パワーシステム研究開発センター、インフラ事業推進部

 
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