住友電工ホームへサイトマップお問い合わせ
製品情報会社案内プレスリリース株主・投資家情報研究開発CSR活動

広報誌 SEI WORLD 2014年

Home > 会社案内 > 広報誌 SEI WORLD > 2014年 > 06月号 > 社長メッセージ

SEI WORLD 2014年 06月号(vol. 441)

急がば回れ

社長 松本正義

  先月、当社も2013年度決算を発表致しました。おかげさまで、売上高が過去最高値となるなど、前年度比で増収増益という結果となりました。この場を借りまして、皆様のご指導ご支援に厚く御礼申し上げます。

  アベノミクスの第一の矢、第二の矢が奏功し、息を吹き返した感もある日本経済ですが、企業の実力が問われるのは今年度です。円安によるフォローの風はもう期待できませんし、消費増税がどの程度景気に影響してくるのかもまだ見えていません。新興国景気の減速懸念、ウクライナや東アジアなど世界の不安定な政情などが、安易に先行きを見通すことを拒んでいます。

  これまでの「2本の矢」が対症療法的なものであったのに対し、間もなく出される第三の矢「成長戦略」の改訂版は、企業や社会の体質改善を促す、時間軸の長い取り組みになるでしょう。1年前に発表された「日本再興戦略」でも、基本的な考え方は「民間の力を引き出す」「全員参加による総力戦」「新たなフロンティアの創造」とされており、企業や社会の側の努力が前提でありましょう。

  企業が持続的に成長しようとするならば、移ろいやすい市場のセンティメントを追いかけて浮利に趨る愚は避けなければなりません。私どものような製造業であれば、人材の質の向上とSEQCDDに愚直に取り組み続けることが、やはり必要条件。その上で、成長戦略に盛られた対策を、吟味して自社の活動に取り込み、社会に貢献しうる製品・サービスの創出、事業の高度化、国際競争力の強化につなげていけるかどうかが、盛衰の分かれ目になるでしょう。時を読む努力を怠ってはなりませんが、地に足の着いた「急がば回れ」の精神も忘れないようにしたいと思います。

 

社長 松本正義

SEQCDD:
S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発

 
06月号トップへ
ページトップへ
(C) 2014 Sumitomo Electric Industries, Ltd.
サイトのご利用にあたって個人情報保護方針