【現地レビュー】昔ながらの風情漂う穏やかな街 ハノイ
水の都ハノイ
ベトナムの首都ハノイは、政治と文化の中心地です。ベトナム経済を牽引し、活気あふれる南部の商業都市ホーチミンと比べると、まだ至るところに昔ながらの風情が漂う穏やかな街です。ハノイは漢字では「河内」と書きます。その名の如く、遥か中国雲南省に源を発する紅(ホン)河のデルタ地帯にあり、豊かな緑とともに大小の湖が市内に点在するハノイは、“水の都”ともよばれています。街の中心に位置し、その代表的な観光地である「ホアンキエム湖」は、湖畔で散歩や体操をする人、子ども連れの家族や若いカップル達が集う、市民の憩いの場となっています。また、ハノイでは稲作が盛んで、恵まれた土壌からおいしいお米が作られます。その米粉で作られた平打ちの麺「フォー」は、ベトナムの米文化を代表する食べ物の一つで、路上店でも味わうことができます。
異文化が共存するハノイ
約1000年の歴史を持つハノイは、ベトナム風のレトロな建物に古都の面影を残す街並みと、フランス統治時代をしのばせる整頓された欧風の近代建築が混じる、異文化が共存する街です。古い建物が昔のまま残り、たくさんの商店がひしめきあう「旧市街」、ライトアップが、幻想的な姿を夜の街に浮かび上がらせる洋館「オペラ座」は、人気の観光スポットです。
食文化においてもフランスの影響が多く残されています。ベトナムの食材やスパイスを取り入れたフレンチ、ココナッツの甘い香りが特徴的なベトナムコーヒーなどを楽しむことができます。
|