ポアフロン®モジュールの応用例
■小型油水分離装置
油水分離性や耐アルカリ性に優れたポアフロン®モジュールを使用し、製造工程から出る油分を多く含む排水・排液を、薬剤を使用することなく、油分・浮遊物質とろ過水に分離する含油排水処理装置を発売しました。
本装置は、産業廃棄物の減容、アルカリ脱脂洗浄液の回収など、製造メーカーにおける環境負担やコストの削減に貢献します。
■台湾・石油精製工場の排水処理
台湾のある大規模石油精製工場では、大量に発生する排水の処理にポアフロン®モジュールが使われています。ポアフロン®により浄化された排水は、その70%が同工場の工業用水として再利用されています(1日当たり再利用水量6,000m3)。ポアフロン®は油分や有機物などの汚物を含んでいても、目詰まりしにくく、安定してろ過でき、汚れても、強いアルカリなどを用いて汚染物を洗浄除去できる耐薬品性があります。この長期にわたり使用できる耐久性・性能安定性が評価され、採用されました。
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■油田随伴水処理システム
石油採掘に伴って出てくる地層水(随伴水)には、油や濁質が含まれており、放流および地下への再注入、再利用のため浄化が求められています。
この油田随伴水処理は、当社のポアフロン®モジュールの優位性が発揮できる分野です。実用化に向けてさまざまなテストを行っており、今、話題のシェールガス田への適用も目指しています。また、ポアフロン®モジュールの前処理として、吸着塔(図★印)を搭載した新しい油田随伴水処理システムも開発しています。この新システムは、再利用を視野に入れた高度な水処理が行え、かつ凝集剤を使用しないので残渣(※2)処置の必要がなく、安価な処理が可能です。
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※2残渣:
ろ過などのあとに残った不溶物のこと。
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