砂を用いた栽培により高品質トマトの収量増をめざす
当社と国立大学法人千葉大学(以下、千葉大)は、当社がこれまで研究開発を進めてきた砂栽培技術と、千葉大の先端的な栽培環境制御技術を融合させ、高糖度トマトの収量の大幅増をめざす実証試験を開始します。
当社は、高品質野菜への高まるニーズに応えるために、サンドポニックス※の特長を活かした、トマトの収穫量向上と食味改善の研究を行ってきました。一般的に収量が大きく減少する高糖度のトマトの栽培で、当社内の小型温室圃場において行った実証試験では、高品質の目安である平均糖度8度以上のトマトを単位面積当たり、2倍程度多く収穫することに成功しました。さらにバイヤーによる食味評価においても良好な結果を得ました。
このたび、この当社のトマト栽培技術と、千葉大の優れた栽培環境制御を組み合わせて、一層の収量増大を図る栽培技術の共同開発を行うことに合意いたしました。この実証研究には千葉大の持つ、温湿度、CO2濃度などの精密制御装置を備えた太陽光利用植物工場(面積2,000m2)を活用します。
本共同研究を通じて「サンドポニックス」の特長を活かしたビジネスモデルの検討や、「農業の工業化」に向けた技術シーズの農業分野への幅広い応用展開を進め、共に安全で健康的な食料の安定的供給の継続に貢献していきます。
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