当社の66kV OFZN675mm2ケーブルが、日本の科学技術発展を示す貴重な科学技術史資料として、独立行政法人国立科学博物館(以下、国立科学博物館)が主催する2014年度「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に登録されました。
未来技術遺産は、国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、2008年度からおこなっている登録制度で、本年度は49件が登録されました。
今回登録された66kV OFZN675mm2ケーブルは、1930年(昭和5年)に日本で初めて使用された66kV OF(Oil filled)ケーブルで、日本電力(当時)の東京京北~尾久変電所間の送電用に布設されました。また現存する最古のOFケーブルです。
ケーブル布設55年後の1985年(昭和60年)に、電気特性、絶縁紙の特性などを調査したところ、若干の劣化もみられましたが、いずれも良好な特性を保持しており、高い信頼性と長期性能を有していることが確認されました。調査結果が示したように、高い信頼性により、現在でも電力輸送に活用されており、こうした点が評価され、2014年度「重要科学技術史資料」に登録されました。
当社は、これからも、電線メーカーとしての独自の技術を活かして、社会の発展に貢献できる製品開発に取り組んでいきます。
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