住友電工スチールワイヤー(株)(以下、当社)と西日本旅客鉄道(株)、ジェイアール西日本コンサルタンツ(株)が共同開発した「既設PC※桁の外ケーブル張力モニタリング方式」について、公益社団法人プレストレストコンクリート工学会より、当社PC技術部 及川 雅司らが、「技術開発賞」を受賞しました。
今回開発した方式は、既設PC橋全体の安全性のモニタリングと補強の両立を実現したもので、当社が開発した後付け補強ケーブルシステム(外ケーブル)と張力センサが適用されています。従来のコンクリート表面からの削孔による調査などの局所的な調査方法に比べ、橋全体の挙動を外ケーブルの張力値として定量的に評価できることが大きな特長です。また将来、張力値に変状が確認された場合には、外ケーブルの導入張力を増加させることにより、速やかにPC橋の性能を回復させることができます。
本受賞は、既存の社会インフラに対する画期的な維持管理方法であることが高く評価されたものです。
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