■技術者に聞きました
バッテリー内蔵交通信号制御機開発のきっかけは?
東日本大震災の際に停電による滅灯で、交通が大混乱したことがきっかけです。また大震災以降、東京都内でも計画停電が実施され、交通整理のために多くの警察官が動員されました。信号灯器を滅灯させない交通信号制御機へのニーズの高まりを受けて、当社ではバッテリーを内蔵した交通信号制御機を開発することになりました。
開発でどんなところに苦労しましたか?
交通信号制御機は、人や車が往来する交差点に設置されます。そのため、筐体の大きさに制約があり、従来から使用している筐体の中にバッテリーを内蔵させることに一番苦労しました。切替器に小型の部品を採用したり、内部のレイアウトを変更したりと工夫しましたが、バッテリーを実装するスペースをまだ確保することができませんでした。そこで、協力会社と共同で小型のバッテリーを開発することで、従来から使用している大きさの筺体の中に無事収納させることができました。また、人や車の往来がある場所に設置するため、安全性が求められます。約8カ月という短い開発期間でしたが、製品の安全性評価には十分な時間をかけました。
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