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広報誌 SEI WORLD 2014年

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SEI WORLD 2014年 11月号(vol. 446)

国内初、スマートメーター接続用PLCリピータを開発

スマートメーター接続用PLCリピータ

  当社はこのたび、国内電力会社が導入を開始したスマートメーターと家庭内のHEMS(※1)機器を接続するために、PLC(※2)とイーサネットおよびUSBとの間をつなぐリピータ(変換アダプタ)を、国内で初めて開発しました。年度内をめどに製品出荷を開始する予定です。

  スマートメーターは、電力消費量をデジタルで計量する電力量計として、2014年度以降、国内電力会社が順次設置しており、今後10年間ですべての電力量計がスマートメーターに置き換わる計画です。スマートメーターが持つ通信機能により、電力会社による自動検針が可能になることに加え、電力使用量の見える化や家庭内のHEMS機器との連携による省エネの実現、新たな生活情報サービスの普及などが期待されています。当社は、スマートメーター内に実装される通信モジュールを電力会社向けに開発、すでに提供しており、特に電力線を通信回線として利用するPLC方式の通信モジュールについては、国内トップシェアを有しています。

  今回、当社が開発したPLCリピータは、スマートメーターの情報を家庭側から取得するための通信経路となるBルート(※3)で使用する装置です。このBルートにてPLC方式が使われている場合、PLCリピータは、スマートメーターとHEMS機器などを接続するために、PLC信号をイーサネットまたはUSBに変換します。

システム構成

※1HEMS(Home Energy Management System):
家庭内のエネルギー管理システム。太陽光発電の電力売買や機器の管理、消費電力の見える化などを実現するシステムのこと。

※2PLC(Power Line Communications):
電力線を通信回線として利用する技術。家庭内の配電線や電力会社の送電線を使って、高速インターネットやスマートメーターの通信技術としての利用が可能。

※3Bルート:
スマートメーターは通信機能を有しているが、家庭の電力利用情報を取得するための通信ルートは以下の3つが定義されている。
・Aルート:スマートメーターと電力会社を結ぶネットワーク
・Bルート:スマートメーターと建物内の電子機器を結ぶネットワーク
・Cルート:電力会社や第三者が各家庭にサービスを提供するためのネットワーク
Bルートは家庭側からスマートメーターの情報を取得するための通信経路のこと。

・Ethernet/イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。

 

パワーシステム研究開発センター、
インフォコミュニケーション・社会システム研究開発センター、
新規事業マーケティング部

 
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