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広報誌 SEI WORLD 2014年

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SEI WORLD 2014年 11月号(vol. 446)

焼入鋼加工用CBN新材種「コーテッドスミボロン® BNC2010 / BNC2020」を開発・発売

  当社は、焼入鋼の高精度から汎用的な加工において、従来材種よりも安定長寿命を実現した焼入鋼加工用CBN新材種「コーテッドスミボロン® BNC2010 / BNC2020」を開発し、2014年11月より発売します。

 

「コーテッドスミボロン® BNC2010」

  本製品は、当社独自のPVD技術を発展させ、新たに開発した独創的な3層構造を有する特殊多層コーティング膜を、新開発の炭窒化チタン化合物系結合材を加え焼結したCBN焼結体母材に被覆しました。さらに刃先品位を改善することにより、狙いの面粗度で切削加工できる距離を従来の1.5倍以上に伸ばすことに成功しました。当社の焼入鋼高能率加工用スミボロン®「ワンユースワイパーチップWG/WH型」と組み合わせることにより、1.6μmの加工面粗さが要求される高精度加工においても、実用的な加工能率と寿命を実現します。本製品は、面粗度や寸法精度が求められる仕上げ加工で安定長寿命を実現する焼入鋼用の高精度加工第一推奨材種です。

「コーテッドスミボロン® BNC2020」

  本製品は、新開発の強靭CBN焼結体母材と当社独自技術であるTiAlN系コーティング膜の界面に新開発の特殊密着層を付加し、さらに刃先品位を改善することでコーティング膜の耐剥離性を大幅に向上させることに成功しました。これにより、負荷の高い断続加工や浸炭除去加工においても、工具寿命の安定化を実現し、刃先が欠損に至るまでの寿命は従来材種比1.5倍以上を達成しました。本製品は、仕上げ加工から高能率加工まで多岐にわたる加工用途に対応し、安定して長寿命を実現する焼入鋼用の汎用加工第一推奨材種です。

PVD(Physical Vapor Deposition):
物質の表面に薄膜を形成する蒸着法のひとつで、気相中で物質の表面に物理的手法により目的とする物質の薄膜を堆積させる方法。

 

ハードメタル事業部

 
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