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キャブタイヤケーブル

エネルギー環境・エコロジーインフラ整備
キャブタイヤケーブル

キャブタイヤケーブルとは、過酷な作業現場で用いられる、耐摩耗・耐衝撃・耐水性・耐熱性・柔軟性に優れた、主に移動用として使用されるケーブルです。
住友電工のキャブタイヤケーブルは、屈曲や曲げ、摩耗に強く、柔らかいという特長を生かして、家庭用電気機器から大型産業用機械、風力発電施設まで、幅広い分野で人々の暮らしを支えています。

キャブタイヤケーブル 住友電工の強み

当社独自の高い配合開発技術により、お客様のニーズに合わせたキャブタイヤケーブルの製品開発を行っております。また、優れたケーブル設計技術を生かし、お客様の使用用途に合わせたカスタマイズ製品のご提供が可能です。

キャブタイヤケーブル 製品ラインナップ

キャブタイヤケーブルは汎用品種の2PNCT・3PNCTを始め、大型産業用機械に用いられるF-2PNCT、火力・原子力発電所の仮設配線に用いられるSF-2PNCT、風力発電施設向けケーブル、特殊仕様品などをラインナップしております。また、お客様のニーズに合わせたカスタマイズ品もご提供いたします。

  • 汎用品種:2PNCT・3PNCT
  • 産業機械用:F-2PNCT
  • 火力・原子力発電所の仮設配線用:SF-2PNCT
  • 風力発電施設向け
  • 特殊仕様品
  • その他ニーズに合わせたカスタマイズ品

キャブタイヤケーブル 製品の用途

当社のキャブタイヤケーブルは、下記のような幅広い用途にご使用いただいています。

  • 工事用仮設電源・仮設エレベータ
  • 工場内産業機械
  • 港湾施設
  • 土木建設機械
  • 水中ポンプ、排水設備
  • 風力発電装置のナセル内配線

キャブタイヤケーブル 当社製品の詳しい紹介

① ゴムキャブタイヤケーブル

屋外での配線やホイスト・クレーンなどの産業用機械に使用されるゴムキャブタイヤケーブルは、汎用品種をはじめ、耐屈曲・耐張力・遮へい付き、平形・高圧など、ニーズに合わせた仕様に柔軟に対応しています。また、環境に配慮したエコキャブタイヤケーブルもラインナップしています。

汎用キャブタイヤケーブルの種類と構造

構造(補強度)による分類

型式 1種 2種 3種
構造・用途
  • 天然ゴム絶縁天然ゴムキャブタイヤケーブルのみ
  • シース材料特性が低い
  • 当社では信頼性の高い2種へ統合
  • 軽易な用途に使用するもので、シース材料の特性が1種より良いもの
  • シースの中間に補強層が入り、耐衝撃、耐摩耗性、耐外傷性等に優れ、相当厳しい取扱
断面図 断面図 断面図

絶縁体・シース材料による分類

種類 天然ゴム絶縁
天然ゴム
キャブタイヤケーブル
天然ゴム絶縁
クロロプレン
キャブタイヤケーブル
EPゴム絶縁
クロロプレン
キャブタイヤケーブル
EPゴム絶縁
耐燃性エチレンゴム
キャブタイヤケーブル
記号 CT RNCT PNCT PPCT
仕様 JIS C 3327 JIS C 3327 JIS C 3327 JCS 4511
構成材料 絶縁体 天然ゴム 天然ゴム EPゴム EPゴム
シース 天然ゴム クロロプレンゴム クロロプレンゴム 耐燃性エチレンゴム
特長
  • 一般用
  • 耐候性、耐油性が劣る
  • 難燃性無し
  • 一般用
  • 耐候性、耐摩耗性良好で耐久性に富む
  • CT・RNCTに比べ許容電流が大きいので小サイズのケーブルを選ぶことができる
  • 外径が10~15%小さい
  • 量が15~30%小さい
  • ハロゲン・重金属等を含まない環境にやさしい材料で構成
  • PNCTに比べ、耐摩耗性が向上
  • ケーブル重量2~6%軽量化

② 特殊移動用キャブタイヤケーブル

小型の移動用電気機器配線またはこれに類する用途に一般的に幅広く使用されるキャブタイヤケーブルとして、VCT、2PNCT、3PNCTがあります。
これらは大型の産業用機械(クレーンなど)で用いられる場合のように繰り返しの屈曲、捻回、張力又はしごきなどに耐えることができません。
その場合、特殊移動用キャブタイヤケーブルの使用が適しています。特殊移動用キャブタイヤケーブルは介在形であることが構造上の大きな特徴です。このことから、介在(Filler)の頭文字の"F"をとり、F-2PNCT、F-2PNCT補強形、F-3PNCTと名付けていましたが、今では"特殊移動用"の総称としてFタイプと呼んでいます。

特殊移動用キャブタイヤケーブルの種類と構造

構造による分類

品名 F-2PNCT F-2PNCT 補強形 F-3PNCT
構造・用途
  • 撚合せ線心間に介在を施し、耐屈曲性、耐捻回性に優れる
  • カーテン方式、捻回方式等、屈曲、捻回のみを受ける用途に適する
  • 絶縁体厚さは2種、シース構造は3種相当
  • 3種並の機械強度を持ち、耐しごき性に優れる
  • 水平リール方式、ベアー方式等、しごきを受ける用途に適する
  • 法規上3種が必要な用途に使用する
断面図 断面図 断面図

※屈曲、捻回、張力又はしごきなどの力を苛酷に受ける場合は、下記特別仕様の特殊移動用キャブタイヤケーブルが適しています。

用途による特別仕様

仕様 主な用途 特長
充実形 苛酷なしごきを受ける、垂直リール方式等
(苛酷なしごきを受ける場合、介在形ですと座屈が発生しやすくなります。)
介在をゴム充実とし、苛酷なしごきに耐える
鋼線入 19.6N/単位導体断面積 以上の張力を受けるリール巻取方式等
(29.4N/単位導体断面積 以上の張力を受ける場合はご相談ください。)
導体に鋼線を撚り込み、耐張力性に優れる
耐屈曲 苛酷な屈曲を受ける、移動速度の速い(100m/分 以上)カーテン方式等
(耐屈曲タイプは、捻回を受ける用途には使用しないでください。)
線心の撚りピッチを細かくし、苛酷な屈曲に耐える
耐捻回 苛酷な捻回を受ける、捻回量の大きい(45°/m以上)移動方式やバケット方式等 撚合せ上に綿糸編組を施し、苛酷な捻回に耐える

③ 高難燃キャブタイヤケーブル

高難燃キャブタイヤケーブルは、垂直トレイ燃焼試験(IEEE Std.383:1974)に合格する、難燃性に優れたクロロプレンキャブタイヤケーブルです。(標準品はJIS水平難燃合格レベル)延焼しにくいため、防災用のキャブタイヤケーブルとして最適です。

ケーブルの難燃性

燃焼試験 試料形態 適用規格 適用ケーブル(例)
垂直トレイ燃焼試験 完成品・多条 IEEE Std.383:1974 SF-2PNCT、SF-3PNCT
60°傾斜燃焼試験 完成品・1条 JIS C 3005 EM-2PPCT、VCT、EM-WCCT
水平燃焼試験 完成品・1条 JIS C 3005 2PNCT、3PNCT、WNCT
鉄道車両用材料燃焼試験 材料単体 鉄道に関する技術上の基準を定める省令 EM-LFC、EM-2PPCT、EM-SFCC

高難燃キャブタイヤケーブルの種類

ケーブルの種類には、2種(SF-2PNCT)、3種(SF-3PNCT)、Fタイプ(SF-F-2PNCT、SF-F-2PNCT補強形、SF-F-3PNCT)があります。当社のクロロプレンキャブタイヤケーブルは、全サイズ高難燃(SFタイプ)の適用が可能です。

高難燃キャブタイヤケーブルの構造上の特長

高難燃キャブタイヤケーブルは、シース材に特殊なクロロプレンゴムを使用しています。シース以外の導体構成、絶縁体等は標準品と同様としておりますので、構造寸法、許容電流値に変更はありません。

高難燃キャブタイヤケーブルの構造上の特長

高難燃キャブタイヤケーブルの性能

当社の高難燃キャブタイヤケーブルは、標準品と同等の電気特性を有しています。また、標準品と同等レベルの柔軟性、加工性、諸特性(耐熱性、耐候性、耐油性など)を有しておりますので、標準品と遜色なくご使用いただけます。

垂直トレイ燃焼試験概要

垂直トレイ燃焼試験

準拠規格 IEEE Std.383:1974
試験概要 ケーブル外径の1/2の間隔で布設幅が150mm以上となるように、垂直に設置されたはしご状のトレイにケーブルを布設(2.4m×規定本数)し、トレイの下方600mmから規定のリボンバーナにより、ケーブルを20分間燃焼させる
合格基準 ケーブルの上端(燃焼距離1800mm)まで延焼しないこと

燃焼試験状況

F-2PNCT 4×3.5mm2(外径14.8mm)ケーブル本数8本

燃焼試験状況

高難燃キャブタイヤケーブルの適応例

  • 発電施設の仮設電源用
  • 炉周りや溶接機の周りなど、火の粉のかかる設備
  • その他延焼防止措置が必要な個所

④ エコキャブタイヤケーブル

エコキャブタイヤケーブルの特長

有害物質排出の低減

塩素などのハロゲンや鉛などの重金属など有害な物質を含まない材料を使用しているため、埋設処分・焼却処理時に有害物質(ダイオキシンなど)が流出・発生しません

有毒ガス・煙の低減

火災・燃焼時に塩化水素ガスなどの有毒ガスを発生させず、また、煙も大幅に低減しました。

ハロゲンガス発生量比較例と煙発生量比較例

EUでのRoHS指令にも対応

ヨーロッパ連合(EU)での「電気・電子機器に含まれる特定有害物質に関する使用制限令(改正RoHS指令)」で対象となっている有害6物質について、第三者検査機関により含有量を測定した結果、閾値以下で問題の無いことを確認済みです。

測定有害物質 カドミウム 六価クロム*1 水銀 PBB*2 PBDE*2
閾値*3 100ppm 未満 1000ppm 未満 1000ppm 未満 1000ppm 未満 1000ppm 未満 1000ppm 未満
EM-2PPCT
EM-3PPCT

*1 全クロムとして測定。
*2 臭素として測定。(PBB…ポリ臭化ビフェニル、PBDE…ポリ臭化ジフェニルエーテル)
*3 閾値は、改正RoHS指令(2011/65/EU)による。

軽量化

従来品(2PNCT、3PNCT)に比べて、ケーブル重量が2~6%軽減。
移動用機器の重量設計において軽減が図れます。
(例:EM-2PPCT 10×2mm2の場合、2PNCTに比べ約5%低減できます。)

耐摩耗特性比較(当社比)

耐摩耗性・難燃性向上

JIS C 3005に規定の摩耗試験では、従来品よりも摩耗量が少なく耐摩耗特性に優れています
また、JIS C 3005に規定の60°傾斜難燃試験に合格する難燃性を有しています。(従来品は水平難燃レベル)

従来品と同等の性能

従来品と寸法・電気特性は変更ありません。
また、従来品と同等レベルの柔軟性・加工性・諸特性(耐熱性・耐候性・耐油性など)を有しているため、遜色なくご使用いただけます

⑤ ビニルキャブタイヤケーブル・コード

当社のビニルキャブタイヤコード・ケーブルは柔軟性、耐熱性を備えた特殊仕様品をご用意しております。RoHS指令(10物質)規制に対応しています。

使用電圧による分類

項目 300V 以下 600V 以下
種類 ビニルキャブタイヤコード ビニルキャブタイヤケーブル
記号 VCTF VCT
仕様 JIS C 3306
電気用品安全法
JIS C 3312
電気用品安全法
用途
  • 300V 以下の小形電気器具などに使用される
    主に電源コード、照明用(ショーウィンドウなど)の配線に使用される
  • 0.3~0.5mm2は、100V 未満の回路にのみ使用できる
  • 600V 以下の移動用電気機器または配線及びこれに類する用途に使用される
  • 比較的軽易な用途に使用される
断面図 ビニルキャブタイヤケーブル・コード 断面図

VCTF/VCTは住電日立ケーブル(株)が【HS&Tケーブル】ブランドとして販売しています。

特殊仕様による分類

種類 一般品 柔軟タイプ 高耐熱タイプ
品名 ケーブル VCT フレックス1 VCT ハイテンプ VCT
コード VCTF フレックス300 VCTF HVCTF-HB
耐熱温度 60°C 60°C 105°C (機器内部配線用)
(電源線用の場合は75°C)
構成材料 絶縁体 ビニル ビニル 耐熱ビニル
シース ビニル ソフトビニル 耐熱ビニル
特長
  • 一般用
  • 環境に配慮した、鉛を含まない塩化ビニルコンパウンドを使用

【共通特長】

  • 優れた柔軟性
    ※低温(0°C)でも柔軟性を維持するので寒冷地での使用にも適する
  • 環境に配慮した、鉛を含まない塩化ビニルコンパウンドを使用

■ フレックス1 VCT

  • 耐候性が良く、屋外での長期使用に耐える

【共通特長】

  • 優れた耐熱性
    ※絶縁物の上限温度105°C暫定登録相当の材料を絶縁体に使用
  • 環境に配慮した、鉛を含まない塩化ビニルコンパウンドを使用

■ ハイテンプ VCT

  • 振動性、屈曲性にも優れる

VCTF/VCTは住電日立ケーブル(株)が【HS&Tケーブル】ブランドとして販売しています。

キャブタイヤケーブル 技術資料

さらに詳しく!
キャブタイヤケーブルについては、以下のカタログにて詳しくご紹介しております。
S-FREE(エスフリー)キャブタイヤケーブル、機器・盤内配線用電線
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