アスリート座談会

住友電工グループ
アスリート座談会

激闘の舞台裏

陸上競技とラグビー、住友電工グループに所属するアスリート4人が、
それぞれ競技への思いや楽しみ方を語ってくれました。
住友電工 陸上競技部の御家瀬選手と秦選手、
そして女子ラグビーチームPEARLSに所属する住友電装の庵奥選手と細川選手の登場です。

※本記事の情報は、取材時点(2025年10月)における内容です。最新の情報とは異なる場合があります。

Interview Members

御家瀬 緑

御家瀬 緑 MIDORI MIKASE

2020年住友電工入社、人事部所属。短距離走の魅力は「自分の力が数字に表れること」。
ベスト記録100m11"33、2022年世界選手権4×100mリレー(4走)日本記録更新。
試合前に聴くのは椎名林檎の音楽。

庵奥 里愛

庵奥 里愛 RIA ANOKU

2019年住友電装入社、総務部所属。ラグビーの魅力は「チームで勝利を喜べること」。
人制女子日本代表、2021W杯出場。週5回の筋トレで得意はベンチプレス85キロ。
心の支えはリッキー・ジーの音楽。

秦 澄美鈴

秦 澄美鈴 SUMIRE HATA

2024年住友電工入社、広報部所属。走幅跳の魅力は「自分の身体を動かして成長を感じられること」。ベスト記録6m97(日本記録)、2021年から日本選手権4連覇。
試合前に聴くのはスポーツアニメの主題歌。

細川 恭子

細川 恭子 KYOUKO HOSOKAWA

2022年住友電装入社、技術管理部所属。ラグビーの魅力は「チームで相手に立ち向かうこと」。15人制女子日本代表、2021/2025W杯出場。
朝5時半からの筋トレや試合前を支える音楽はONE OK ROCK。

御家瀬 緑

御家瀬 緑 MIDORI MIKASE

2020年住友電工入社、人事部所属。短距離走の魅力は「自分の力が数字に表れること」。
ベスト記録100m11"33、2022年世界選手権4×100mリレー(4走)日本記録更新。
試合前に聴くのは椎名林檎の音楽。

秦 澄美鈴

秦 澄美鈴 SUMIRE HATA

2024年住友電工入社、広報部所属。走幅跳の魅力は「自分の身体を動かして成長を感じられること」。
ベスト記録6m97(日本記録)、2021年から日本選手権4連覇。
試合前に聴くのはスポーツアニメの主題歌。

庵奥 里愛

庵奥 里愛 RIA ANOKU

2019年住友電装入社、総務部所属。ラグビーの魅力は「チームで勝利を喜べること」。
7人制女子日本代表、2021W杯出場。週5回の筋トレで得意はベンチプレス85キロ。
心の支えはリッキー・ジーの音楽。

細川 恭子

細川 恭子 KYOUKO HOSOKAWA

2022年住友電装入社、技術管理部所属。ラグビーの魅力は「チームで相手に立ち向かうこと」。
15人制女子日本代表、2021/2025W杯出場。
朝5時半からの筋トレや試合前を支える音楽はONE OK ROCK。

Interview 01

個人競技VSチーム競技

試合ではどうやって
集中力を高めていくのですか?

御家瀬

短距離は競技時間が短いので、考えることをやめ、頭を空っぽにして集中力を高めていきます。つねにベストな集中力で1本の試合に挑むのは難しいのですが、それをするためにはトレーニングの積み重ねが欠かせません。日々の練習で技術の安定と自信をつけていくことで集中力が高まります。

走幅跳は最終的に6本ほど跳べるので、1本ずつ修正しながら集中力を高めていきます。ただ試合時間が1時間を超えることもあって、その間ずっと集中し続けないといけないのが大変です。私は後半が強いので、最初はゆるっと入って調整しながら上げていくのが得意ですが、このパターンにはまらない世界大会は難しいです。

庵奥

さすが個人競技は自分との戦い、ですね。チームではそれぞれ集中のしかたがありますが、私は試合開始のホイッスルが鳴ると、緊張が解けて集中できます。でも御家瀬さんがおっしゃったように、試合以上の強度でどれだけ練習できたかに自信がないと、集中して試合に挑めません。

座談会風景

御家瀬

やっぱり練習ですよね。
でも自分だけに気を使っていればいい個人競技と違って、チーム競技はみんなの気持ちをあげていくのが大変ですよね。

細川

そうですね。私たちは試合前に円陣を組んで「ワンツースリー、パールズ!」の掛け声でスタジアムに出ていくのですが、そこで集中力が一気に高まります。個人的にはタックルが好きなので、タックルでアドレナリンがバッと出て、スイッチが入ります。試合中にチームの集中力が切れてミスが出てきたら、自分のタックルでチームを勢いづけて、流れを変えるようにしています。

仲間っていいですよね。チーム競技でみんながガッツポーズやハイタッチをしている姿を見ると、うらやましいです。
勝利の喜びを分かち合えるのがすばらしいと思います。

庵奥

試合前の緊張も私たちは仲間と一緒にほぐすことができますが、個人競技は1人で緊張をほぐして集中まで持っていかないといけない。
大変ですよね。

私が集中できないのは、いろんなことが気になっているときです。だから周りを見ないで、自分自身に入り込みます。
サングラスをかけて「だれも話しかけないで!」のオーラを出します(笑)。たぶん、個人競技に向いている性格なんだと思います。

座談会風景

御家瀬

私も緊張するとしゃべらなくなるタイプです。集中できないときは、何か1つ自分の中でテーマを決めて「それさえできればいい」と切り替えます。例えば、スタートさえ意識できればいい、そんな気持ちで臨むようにしています。

陸上選手はしゃべらなくなる人がほとんどです。職人タイプの人が多いと思います。

庵奥

競技によってキャラの違いがあるかもしれませんね。いや、性格によって選ぶ競技が違うのかもしれません。

御家瀬

確かに!ラグビーでは緊張していてもしゃべる人が多いですか?

細川

多いですね。試合開始前に対戦チームと並んだとき、チームメイトと「あの前の相手いややなぁ」とか、しゃべっています(笑)。

Interview 02

日の丸を背負う、
ということ

世界で活躍するみなさん、
日の丸を背負うことをどう思っていますか。

庵奥

日本代表として戦うことは、正直プレッシャーもあります。でも自分たちを応援してくれている人が日本中にいると捉えて、それをパワーに変えていこうとしています。だから勝ったときは言葉で言い表せないほどうれしいし、チームで喜び合う最高の時間です。ラグビーをやっていてよかった!と心から思います。

御家瀬

私はまだ代表戦で大きな結果を出した経験がないのですが、2022年の世界選手権のリレーで日本記録を出したときは「よかった、最低限のことができた」と、うれしさよりも安心が勝ちました。いつか国際大会でうれしさを爆発させたいです。

応援は本当にありがたいし、力になるのですが、私は日の丸を背負っている感覚は薄いんです。応援してくれるみんなはサポーターで、たぶん私に日の丸を背負ってほしいとは思っていないんじゃないかと勝手に考えています。アジア選手権や世界選手権、五輪は結果を出したい試合なので自分の思いが強すぎて。それを味わえるのも代表戦ならではだし、「世界で戦うこと」だと思っています。

座談会風景

細川

応援は何よりの力になりますよね。競技場での応援も、職場のみなさんからいただく言葉も、すべてがパワーの源になります。
代表に選ばれるには、陸上競技も国内の試合で結果を出さないといけませんよね。私たちもセレクションでチームメイトと戦わなくちゃいけません。また、代表に選ばれて遠征に参加できたとしても、出場メンバーに選ばれないこともあるし、チームが一番いい形で試合に望めるように遠征中ずっとサポートすることが求められます。

それは大変ですね。遠征はどれくらいの期間になるんですか。

細川

約1か月間で、そのうち3試合ほどあります。怪我で途中メンバーが変わることもあるので、1か月間自分の気持ちをどう保つかが問われます。遠征中はホテルも誰かと同部屋、食事の場所もみんなと同じで、1人になれる時間がほとんどありません。代表戦の厳しさを感じますが、それでもチームメイトとの仲が深まるなど、得るものも多いです。やっぱりチーム競技に向いている性格なのかもしれません。

座談会風景
座談会風景
Interview 03

アスリート直伝!
観戦の極意

アスリート視点から、
競技の楽しみ方を教えてください。まずはラグビーから。

庵奥

ラグビーは小柄な人や体格のいい人、それぞれ自分の強みを生かせるスポーツです。チームメイトの個性を理解したうえで、サポートし合って相手に立ち向かえる面白さがあるので、観戦のときは個々の選手の特徴と動きに注目してください。15人制と7人制がありますが、コートの広さは一緒なので走る距離がずいぶんと違います。ぜひ15人制と7人制の両方の試合を見てもらいたいです。私は代表戦では7人制、細川さんは15人制を専門にしていますが、所属チームのPEARLSでは両方出ることもあります。

細川

ラグビーは大きく分けると、当たる役の人と走る役の人がいて、それをつなぐのが私のポジションであるフランカーです。タックルをメインに走ったり当たったり、オールマイティーです。庵奥さんはフルバックというポジションで、一番後ろにいて、ディフェンスを抜けた相手を最後に止める役割です。後ろからゲームを冷静に分析してディフェンスに対して指示を出してチームを動かします。こうしたポジションの違いをぜひ楽しんでもらいたいです。

庵奥

チームにミスが出てくると、フルバックの私やリーダーがメンバーを集めて、ゲームプランを再確認して、端的にどこが大事かを話します。試合中にチームが集まっているときに何を話しているのか、想像を膨らませて観戦をしてください。

ラグビー競技風景
陸上競技風景

実は、ラグビー選手のお2人も
足が速いんです。

細川

最初の5mから10mが速い瞬発系です。私たちから見たら、陸上選手が100mや200mをトップスピードで走り続けるのは信じられません。すごいです。

御家瀬

20m走をしたら、私は細川さんたちに負けてしまうかもしれませんね(笑)。でも、100mはずっとトップスピードで走り続けるわけじゃないんです。

では陸上競技について、
アスリート視点から楽しみ方を教えてください。

御家瀬

100mはすべて全力ではなくて、50〜60メートルでトップスピードに到達した後に減速します。そこで、後半に追い抜く選手がいたり、逆に追い抜かれる選手が出てきます。最後に追い抜く人は加速しているのではなく、減速が少ない人なんです。そこに着目してレースを見てもらうと面白いと思います。

庵奥

それは知らなかったです!

御家瀬

減速している人は力を抜いているわけではなくて、前半に力を使うタイプで、前半でリードを取るので、逃げ切り型と言われます。私も前半タイプです。100mは一瞬で終わるので、その緊張感を楽しんでほしいです。好きな選手がいるともっとドキドキすると思うので、ぜひ推しの選手を見つけてください。選手の気持ちになって緊張感を味わえるのが、100m観戦の面白いところだと思います。

陸上競技風景 提供:陸上競技マガジン
走幅跳競技風景 提供:陸上競技マガジン

走幅跳は何本か見るチャンスがあることと、助走から踏切、空中から着地のフォームが選手によって違うので、個性の違いを楽しんでほしいです。
競技場で観戦するときは、見る場所を変えると面白いと思います。着地の砂場横や踏み切りラインなど、場所によって競技の見え方が変わります。コーチ席の近くに座れば、コーチと選手の会話も耳に入ってくると思います。
「身体1つでこれだけ飛べるんだ!」という驚きが醍醐味なので、「競技場で応援した方が楽しかった」という人は多いですね。

細川

陸上競技もラグビーも、ぜひ競技場で観戦いただきたいです。楽しさが何倍にもなると思います。

Interview 04

私たちは挑み続けます

これからの目標を聞かせてください

細川

私たちのチームPEARLSで日本一を奪還し、会社の皆さんに恩返しをしたいです。

庵奥

7人制女子日本代表「サクラセブンズ」のメンバーとして活動させてもらっているので、まずはアジア競技大会出場を目標にして、2028年のロス五輪出場を目指します。

私もロス五輪が自分のキャリアの集大成になると思っています。そこに向けてしっかりと結果を出していくことが一番の目標です。その過程で世界陸上もあるので、メダルを取るところまで持っていきたい。これを実現するためには日本記録の7mが必要になるので、6m97の自分の記録を更新していきたいです。

御家瀬

女子100m日本記録更新と、記録では10秒台を出すこと、この2つを大きな目標に掲げています。日本記録は11秒21のまま10年以上更新されていないので、まずそれを更新して、10秒台という日本人女子が未だ踏み入れていない世界に行きたいです。

4選手の写真

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