住友電工グループのGX - Green Transformation

つなぐ技術が創る、
グリーンな未来

いま、地球上には、持続可能な社会の実現に向けて、様々な課題が溢れています。
私たち住友電工グループは、住友400年の歴史の中で連綿と受け継がれてきた「住友事業精神」を礎として、
創業から120年あまり、さまざまな社会課題に技術の力で挑み、解決してきました。

エネルギーを取り巻く経済社会システムの変革が起きる中で、
エネルギーの安定供給、そして経済成長と脱炭素の同時実現に向けて、
私たちは、トップ・テクノロジーによってGXを加速し、「グリーンな未来」に挑みます。

住友電工の「GXに関する製品・技術」を知る

住友電工の「環境に関する取組み」を知る

脱炭素Decarbonization

目標2050年カーボンニュートラル実現へ

住友電工グループは、2050年までに自社製造における温室効果ガス排出(スコープ1+2)において、カーボンニュートラルを掲げています。そのマイルストーンとして、2030年までに2018年度比で30%の削減を目指し、年率2.5%の削減に取り組んでいます。
サプライチェーンの上流と下流における温室効果ガス排出(スコープ3)については、2030年までに2018年度比で15%削減を目指し取り組んでいます。
これらの2030年目標は国際的イニシアチブ「SBTi(Science Based Targets initiative)」から認定を取得しています。

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自社工場とサプライチェーンの上流と下流における温室効果ガス排出量削減に向けた2050年までの目標を示した図

主な取り組み2050年までに全工場をネットゼロ工場へ

住友電工グループの約260ある全ての工場のネットゼロ化を推進

2050年カーボンニュートラルに向けて、当社グループでは、ネットゼロ工場のモデル構築および普及促進を計画的に推進しています。
生産工程における徹底した省エネ推進や、太陽光発電などの再生可能エネルギー導入拡大で、2050年までに当社グループの約260ある工場の全てをネットゼロ工場にしていく計画です。

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省エネの取組み​

当社グループの省エネ活動では、あらゆるムダを排除すべく、「3大ムダエネルギー(エア漏れ・待機電力・放熱ロス)ゼロ化」を推進しています。CO2削減診断と省エネ改善に取り組む「省エネ200カイゼン活動」では、例えば、流量計、電力計、サーモカメラ等の計測器を用いて生産設備におけるムダを可視化し、改善することでCO2排出量を削減しています。​

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エア漏れを可視化し検出している様子​
再生可能エネルギー導入​

当社グループでは、国内22拠点、海外34拠点の敷地内に太陽光発電設備を設置し、発電した電力を工場の操業で利用することにより、CO2排出量削減に取り組んでいます。敷地内に加え、敷地外の太陽光発電所の設置も推進しており、さらに今後は敷地外の風力発電の活用も検討していきます。​

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当社グループ拠点に設置した太陽光発電装置
・左上:住友電工産業電線株式会社(和歌山)
・左下:大黒電線株式会社(栃木)
・右上:Sumitomo Electric Interconnect Products (M) Sdn, Bhd(マレーシア)
・右下:PT.Sumitomo Electric Wintec Indonesia(インドネシア)

サーキュラーエコノミーCircular Economy

指標循環経済の実現へ​

住友電工グループでは、環境負荷低減を目指し、従来より、生産現場における不良低減、発生した廃棄物の減量化・社内再利用・有価物化、水使用量低減などの、​ 3R(Reduce,Reuse,Recycle)を推進してきました。2025年度にむけては生産工程で出る廃棄物リサイクル率94%などの目標を掲げています。
さらなる環境負荷低減にむけて、今後は製品やサービスの設計段階からリサイクルや再利用を前提に考え、新たな資源の使用や消費を抑え、資源の効率的な利用により最大限の付加価値を生み出す、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目指します。​

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住友電工グループのサーキュラーエコノミーの取組みと目標値を示す図

主な取り組み原料リサイクルの推進

当社の主要原料である銅や、限りある資源であるレアメタルのリサイクルを推進

製品をお客さまへ提供した後、使用済みとなった製品から資源回収することが、循環経済の構築に向けて大きな役割を果たします。住友電工グループでは、使用済みの電線・ケーブル、光ファイバケーブル、切削加工用超硬チップを回収し、製品用原料などに再生利用しています。

銅のリサイクル

使用済みの電力・通信ケーブルを、関係会社である住電資材加工(株)で解体し、回収した銅を当社が保有する「傾転式反射炉」と呼ばれる銅精錬炉を使って、リサイクルしています。​

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銅のリサイクルフロー
タングステンのリサイクル

住友電工グループが製造する切削工具用のハードメタル(超硬合金)で使われる「タングステン」を、客先から回収し、リサイクルしています。​

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タングステンのリサイクルフロー

ネイチャーポジティブNature-Positive

目標生態系が豊かになるような経済活動へ​

住友電工グループでは、企業活動を進めるにあたって原材料の調達や製品製造などの形で自然からの恵み(生態系サービス)を受けており、事業活動の継続のために、生態系の保全、地域の環境保全への貢献が必要と考えています。​
事業活動に伴って発生する環境負荷が生物多様性に影響を与えているとの基本的な考えのもと、環境負荷の全体を把握し削減していくとともに、各事業所での地域に根差した環境保全活動を推進しています。​
具体的には、当社グループ全体で、20以上の国・地域で、2030年に300件以上の生物多様性保全・地域の環境保護など、自然を取り戻す取組みを実施することを目標に「エコ活動2030」を進めています。

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住友電工グループの事業活動の流れとネイチャーポジティブの取組みを示した図

主な取り組み「エコ活動2030」の推進

2030年度までに20以上の国/地域で300以上の「地球にイイこと」を推進

「エコ活動2030」では、生物多様性保全活動(森林保全や絶滅危惧種の保護)、地域清掃活動、省資源やリサイクルを目的とした活動に取り組んでいます。
今後も当社グループ全体で活動を活性化させることで生態系保全に継続的に貢献していきます。​

伊丹製作所での生態系保全活動​

当社グループの製造拠点である伊丹製作所では、昆陽池周辺の草取りや外来植物の除去を行い、本来の自然豊かな生態系に戻す活動に参加しています。製作所内で絶滅危惧Ⅱ類のオニバスを育成し、昆陽池にオニバスを復活させる活動にも取り組んでいます。​

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オニバス育成の様子​

オニバスとは

  • スイレン科
  • 一年生の大型草(葉の直径:2m以上)
  • 環境汚染のため減少(絶滅危惧種)
  • 昆陽池に生育(昭和50年代に消滅)
マングローブ植林活動​

海外ではインドネシアの住友電工グループ9社合同でマングローブの植林活動を行っています。2024年3月には、グループ社員がジャカルタのTaman Wisata Alam Angke Kapuk(自然保護公園)に300本のマングロープの苗を植えました。

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マングローブ植林活動の様子​