2025.05.20
安全で長寿命な大容量蓄電池が、エネルギーの未来を変える。住友電工の「レドックスフロー電池」

脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーが注目されています。しかしながら、再生可能エネルギーは自然現象に依存して発電を行うことから需要に応じた発電量のコントロールができず、電力の余剰・不足が短時間で発生し、安定的に電力を供給することが難しいとされています。この問題を解決するために今大きな期待が寄せられているのが「蓄電池」です。
住友電工は約40年前から大容量蓄電池の開発に取り組んでいます。再生可能エネルギーの導入が世界中で進む中、電力系統の安定化に貢献するため、住友電工は大容量蓄電池「レドックスフロー電池」の開発を推進し、2022 年 4 月における北海道電力ネットワーク株式会社での本格的な運用開始や2023年12月における米国での事業本格化など、国内外の多くの企業・自治体にレドックスフロー電池を提供しています。
レドックスフロー電池の特長
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高い安全性(極めて低い火災リスク) 電解液は不燃、部品は難燃性部材のため、消防法上の危険物に該当しません。危険物設置許可や危険物取扱者の常駐は不要です。 |
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長寿命 充放電原理上、電解液・電極の劣化がなく、充放電サイクル数が劣化を促進しません。運転方法によらず長期間運用可能です。 |
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エコフレンドリー 電解液はリユース可能です(実績あり)。機器材料も適切な分別により、リサイクルが99%可能です(経済産業省:GXリーグ参画、環境省:産業廃棄物の広域認定取得) |
導入事例
住友電工のレドックスフロー電池は、下図の通り、複数の国・地域で導入が進んでいます。

その中で、GXの加速に貢献している代表的な事例を以下にご紹介します。
レドックスフロー電池 「新エネ大賞:新エネルギー財団会長賞」を受賞
~風力発電導入拡大への貢献で北海道電力ネットワーク株式会社と共同受賞~


隠岐諸島でレドックスフロー電池システム構築開始
~離島のカーボンニュートラル・電力レジリエンス向上に貢献~
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レドックスフロー電池 (出力4,000kW 容量12,500kWh)完成イメージ -
島根県隠岐郡海士町
新潟県柏崎市「脱炭素のまち」に貢献
~レドックスフロー電池(1,000kW×8時間)竣工、新規受注獲得~

レドックスフロー電池、九州の地域マイクログリッドにて初竣工
~南九州市の「ゼロカーボンシティ」構想実現をめざして~

株式会社日本ピーエス本社工場にてレドックスフローが稼働
~本社敷地内における電力の自己再エネ率50%以上に貢献~
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納入したレドックスフロー電池(写真提供:株式会社日本ピーエス) -
新工場屋上に設置された太陽光パネル(写真提供:株式会社日本ピーエス)
工場の再エネ電力比率の向上・重要設備の停電リスク対応に貢献
~成和リニューアルワークス株式会社向けレドックスフロー電池運用開始~
