伊丹製作所が推進する地域と連携した環境保全活動

当社グループの製造拠点である伊丹製作所では、伊丹市と連携し、近隣の昆陽池における生物多様性保全活動や、脱炭素に貢献するどんぐり苗木の里親プロジェクト、市立伊丹高校と連携した課題解決型探究学習等を進めています。
伊丹市より脱炭素事業の地域共創部門で表彰【2026年 11月更新】
伊丹市は、環境省より令和7年度に地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業団体として認定されており、中小企業の脱炭素への取組み支援や、産官学が連携した伊丹市の活動活性化事業に取り組んでいます。
伊丹製作所は本事業を目的に設立された伊丹市・いたみ脱炭素コンソーシアムに、2025年よりサポート企業として参加しています。
本事業の一環である、市立伊丹高校の学生の課題解決型探究学習と、どんぐり苗木の里親プロジェクトへの積極的な参加・貢献が評価され、伊丹市より「いたみ脱炭素企業表彰(地域共創部門)」を受賞しました。
-

授賞式の様子(写真提供:伊丹市)
-

市立伊丹高校の課題解決型探究学習を通じた製作所食堂のフードロス低減【2026年 11月更新】
伊丹市では、市内企業が抱える様々な課題について、学生が調査・分析・考察を繰り返し、市内企業等と共同で解決策を探究する課題解決型探究学習を2025年度から実施しています。伊丹製作所では、次世代の新たな視点に触れられるとともに、地域の皆様の理解を促進し、企業の魅力向上につながると捉え、市立伊丹高校と連携して本活動に参画しました。
2026年3月から約4か月間、伊丹製作所社員食堂「KOYAテラス」のフードロス低減をテーマに、学生と協働で活動を行いました。学生による課題のヒアリングや解決策の提案・実践を行う中で、前日の残食数を従業員向けに掲示する提案を実践したところ残食数が減るという結果も出ました。
学生によるヒアリングや食堂見学の様子
どんぐり苗木の里親プロジェクト【2026年 11月更新】
本活動は、伊丹市と同市の姉妹都市である島根県飯南町がカーボンニュートラル実現に向けて開始した活動のひとつです。伊丹製作所では2024年より本活動に参加し、将来のCO2吸収源の育成によるカーボンクレジット創出及び地域との連携強化を目的として、「どんぐり苗木の里親プロジェクト」に取り組んでいます。
本活動において、伊丹製作所内ではどんぐりの苗木を里親として育成している他、2025年に続き、2026年4月にも稲荷祭※にて伊丹市と共同で「どんぐりの木を育てよう!」イベントを実施し、58名の方が苗木育成に参加しました。
伊丹製作所で大切に育て成長した苗木を、2025年9月及び2026年9月の2年連続で島根県飯南町に植林しました。植林された苗木は今後40~50年間の歳月をかけてより大きく成長していきます。
※「稲荷祭」は毎年4月第1日曜日に創業記念祭として開催しているお祭りです。


2025年度島根県飯南町での植林の様子
2026年度島根県飯南町での植林の様子
カーボンクレジットを活用したカーボン・オフセットの試み
伊丹製作所の2025年稲荷祭で発生したCO2について、島根県飯南町の森林から生まれたカーボンクレジットを購入することで、カーボン・オフセットを実現しました。(このオフセット量は当社グループのGHG排出量削減の取組みには含まれません。)なお、飯南町ではこの売上の一部を森林資源の育成に活用しています。
廃棄物削減と美しい所内環境づくりの好循環を目指して
豊中市伊丹市クリーンランドと連携した見学会実施【2026年 11月更新】
伊丹製作所では、工場や食堂から排出される廃棄物の削減に向け、従業員一人ひとりがごみ分別の重要性を理解し、実践することが重要と考えています。このため、廃棄物処理の委託先のひとつである「豊中市伊丹市クリーンランド」と連携し、2022年より従業員向け見学会を定期的に実施しています。
見学会では、回収された廃棄物の焼却処理施設や、ごみの分別から再資源化(リサイクル)の工程を見学するとともに、施設担当者から処理の仕組み等の説明を受けます。実際に自らが排出した廃棄物の処理過程を現地で見学して学ぶことで、ごみ分別に対する意識向上を図るとともに、各職場での廃棄物削減に向けたプロジェクト推進に繋げています。
-

見学した従業員(背景は実寸大クレーン)
-

ごみを運ぶクレーン(実物)
廃棄物削減・花育成プロジェクト【2026年 11月更新】
伊丹製作所では「捨てる量を減らし、育てる量を増やす」をスローガンに、廃棄物やCO2の削減と、所内環境向上を目指して花を増やす活動を進めています。
豊中市伊丹市クリーンランドの見学会を通じて、「生ごみのひと絞り」が廃棄物削減に効果的であることを学び、2025年から、まずは事業所内で発生する生ごみを対象に、試験的に取組みを開始しています。具体的には、事務所で発生する生ごみ(フィルター付きドリップコーヒーかす)を乾燥処理できる乾燥機を導入し、生ごみの重量削減に取り組んでいます。また、乾燥後の生ごみは堆肥として再利用しており、 関係会社であるSEIビジネスクリエイツ株式会社の協力のもと、製作所内の花壇の肥料として活用しています。
廃棄物を資源として循環させながら、所内により多くの花を咲かせることを目指し、今後も活動を拡大していきます。
製作所周辺の自然環境を守る活動
昆陽池の植樹や除草活動(森部会活動)
伊丹製作所の東に位置する昆陽池公園は野鳥のオアシスとして有名な公園ですが、豊かな動植物が生育・生息できる水辺環境を再整備する目的で、市民と行政が一体となり、公園の自然再生に取り組んでいます。
伊丹製作所では、日頃からお世話になっている地域の方々への地域貢献、恩返しとして、伊丹の市民団体・伊丹の自然を守り育てる会「森部会」と共に、カワウの糞尿被害によって一度は枯れてしまった昆陽池公園「野鳥の島」の樹林の再生(森づくり)のため、外来種の駆除や除草活動、里山山林づくりを行っています。

「森部会」の活動へは2008年より参画しており、これまでに延べ700名以上の従業員が参加しています。地元での自然環境維持活動に取り組むことで、地球環境問題への従業員の当事者意識や、持続可能な社会への関心を高め、循環型社会の実現に向けたきっかけの一つとしたいと考えています。
除草活動等の様子
絶滅危惧種の保全(オニバス育成)
伊丹市は生物多様性保全の取組み状況に対する評価で全国1位(平成28年11月30日)に選ばれており、伊丹市及び伊丹の自然を守り育てる会「池部会」では、絶滅危惧種Ⅱ類「オニバス」復活等の活動に取り組んでいます。
オニバスは、かつて昆陽池等で自生していましたが、2002年に鴻池地区の西池・黒池で確認されたのを最後に姿を消してしまいました。伊丹市や「池部会」では、池に残っていた種を育てて数を増やし、昆陽池や伊丹市内の他の池でオニバスを復活させようとしています。
伊丹製作所では、地域貢献活動の一環として2021年度よりオニバスの育成を行い、今では多くの花を咲かせています。また収穫したオニバスの種は、伊丹市に提供し、伊丹市での育成に活かされています。
伊丹製作所でのオニバス育成の様子


(伊丹製作所で発芽した株を移植)
オニバスとは
- スイレン科
- 一年生の大型草(葉の直径:2m以上)
- 環境汚染のため減少(絶滅危惧種)
- 昆陽池に生育(昭和50年代に消滅)
今後もこのような取組みを通じて地域と連携した脱炭素の好循環を生み出し、持続可能な社会の実現の一助となるよう、また社内だけでなく地域の方々にも興味を持っていただけるよう、活動を継続してまいります。













