2016年7月 7日 09:00
筑波大学と共同で若手博士人材のキャリア支援活動を行いました Part2
はじめまして、筑波大学の竹内です。昨秋から、住友電工の農業技術研究室と共同で人材育成事業に取り組んでいます。一般的に産学連携と言えば、共同研究や技術移転が中心ですが、今回は新しい試みとしてPBL(Project-Based Learning)型の人材育成に挑戦しました。参加者は大学院生とポストドクターが中心で、全く異分野の人材が集まりました。
住友電工から提案された課題に、専門領域を超え、参加者が知恵を絞って取り組みました。このプログラムでは、異分野の人材が集まった集団が生み出す意外性のあるアイデアが期待されます。また、教員の立場からは企業との協働による参加者の気づきや成長も期待しています。住友電工との協働により、社会の(産業界の)課題に向き合い、異分野の仲間と議論を尽くしたことで社会観や職業観がどのように変わったのか、とても楽しみにしています。
参加者からプロジェクト終了後のコメントをもらいましたので、一部ご紹介します。
参加当初は周囲の活発な議論に圧倒されましたが、毎回の活動を通じてアイデア創出などの訓練ができました。異分野の方と協働したことで、新たな視座を学ぶことができました。
吉野宏志(筑波大学大学院 人文社会科学研究科 一貫制博士課程5年)
「研究活動で培った論理的思考はビジネスの世界でも大いに役立つ」こと、「博士レベルの異分野交流は高度で多彩なイノベーション創出に繋がる」ということを強く体感しました。
※所属は当時のものです。
今後も、社会(産業界)において、若手博士人材のユニークな発想•思考力をどのように活かせるか、検討を重ねていきます。企業との協働という貴重な機会をいただき、ありがとうございました。